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第十五話・第三節:蹂躙されるカボチャ頭

「カボチャアアアアア!!」


 巨大なカボチャの王が、両手で握りしめた大鎌を振り下ろす。


 ギャリィィィィン!!


 刃が地面を抉り、衝撃波が周囲に広がる。


 だが、その一撃は——


「遅い」


 ヒュンッ!


 俺は一瞬で姿勢を低くし、鎌の軌道から消える。


 そして——


「これで終わりだ」


 ズバッ!!


 闇の刃が閃き、カボチャの王の腕を斬り飛ばした。


「カ、カボチャ……?」


 王の巨大な体がのけぞる。


 だが、まだ終わらない。


 俺はそのまま跳躍し、宙を舞う。


 ゴオォォッ!!


 右腕にまとわせた闇の刃が、さらに膨張する。


 まるで黒い稲妻のようにうねり、カボチャの王を捕らえた。


「粉々になれ」


 ドシュウゥゥッ!!


 ——一撃。


 それだけで、カボチャの王の胴体が両断された。


 体液と共に、無数のカボチャの破片が飛び散る。


「カボチャアアアアア!!!」


 断末魔の叫びが響き渡る。


 だが、まだ足りない。


 俺はすかさず、地を蹴って王の頭上へ移動。


 そして——


「滅びろ」


 ズドォォォォン!!


 闇の刃を、王のカボチャ頭に突き立てた。


 ズブズブズブ……!


 刃が深く食い込み、内部から黒い瘴気が噴き出す。


 カボチャの王の体が痙攣し、やがて——


 バキンッ!!


 砕け散った。


「……」


 静寂。


 周囲にいた小さなカボチャ頭たちも、王の崩壊とともに力尽きるように倒れていく。


 俺は闇の刃を引き、ゆっくりと地に降り立った。


「……ふぅ」


 わずかに息を整えながら、辺りを見回す。


 すると——


「光よ、舞い降りなさい——!」


 背後から、エリシアの声が響いた。


 直後——


 バシュウウウウッ!!


 純白の光がほとばしり、俺の背後にいたカボチャ頭が焼かれる。


 振り向くと、エリシアが片手を掲げたまま立っていた。


「……あんまり、調子に乗らないで」


 エリシアは微笑みながら言う。


「ふん、余計なお世話だ」


 俺は肩をすくめる。


 すでに敵はすべて消え去った。


 あたりには、ただ俺たちだけが残っている。


 戦いは終わった。


 だが、ダンジョンの奥にはまだ未知の脅威が待ち受けている。


 俺たちは、それを求めて進むしかない。

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