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神楽伝次郎の時間  作者: ことぶき神楽


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20/29

第20話 録画ユニットが壊れている

 藤江ふじえ 幸頼さちより   27歳 関東公安調査局第一部勤務

 神楽かぐら 伝次郎でんじろう  42歳 日本宗教調世会企画部長

 船越川ふなこしがわ 瑠理香るりか 40歳代前半? 日本宗教調世会調査員

 柏崎かしわざき 順太郎じゅんたろう  42歳 量子物理学リーダー

 星野ほしの 龍生りゅうせい   40歳 高エネルギー物理学リーダー

 築島つきしま 光男みつお   39歳 ナノテクノロジーリーダー

 雨宮あまみや 静香しずか   38歳 時間理論データ解析リーダー

 桜庭さくらば ゆめ    35歳 AIロボティクスリーダー


 停電だったのだろうか、五秒ほどで電気は復旧し、各部屋に明かりが点いた。

 廊下では、神楽、星野、桜庭、藤江が、先ほどと変わらず立っている。

「ここが停電するとは考えにくいなあ。制御室に行ってみましょう」

 神楽に促されて、全員が制御室に向かう。


 制御室では、船越川と雨宮が、正面のコンソールパネル上のスイッチを操作していた。

 柏崎と築島は、部屋の左奥にある分電盤を開けている。

「廊下も照明が消えたので、フロア全体の電気が落ちたようですね」

 神楽は、柏崎と築島に状況を伝えた。

 ブレーカーに異常はないようですと、ふたりは分電盤を閉めて戻ってきた。


「今の停電で、動作に影響が出るかもしれません。各部屋を点検しましょう」

 神楽の提案に、全員が首を縦に振る。

「データが無事か、サーバー室を確認してきます」

 船越川が申し出ると、築島と雨宮が一緒に行きますと前に出る。

「では、私と藤江くんとで警備室を確認してきましょう」

 柏崎が言った。

「私は、桜庭さんとマシンの状況を見てきます」

 星野と桜庭は、左奥のドアから研究室に入っていった。


 神楽たちは、再び廊下に出る。

 藤江は、柏崎と警備室に入る。

 廊下の向かいでは、ドアを開け、築島、雨宮、船越川の三人がサーバー室に入っていった。


 見慣れたコンソールパネル上の二つのモニタには、制御室と研究室、サーバー室が二か所ずつ、会議室、廊下の様子が分割表示されている。

 研究室では、星野と桜庭が、マシン本体の入り口を開けて内部に入る姿が映し出されている。サーバー室では、各人が分担しモニターを接続してデータをチェックし始めている。神楽は、会議室を確認しているようだ。

 藤江は、警備室の奥まで進み、ロッカーの陰になっている配電盤を開ける。ブレーカに細工された形跡はなかった。

「藤江くん、これを見てください」

 柏崎の声が聞こえた。


 柏崎は、コンソールパネル足元のパネルを点検していた。

「監視モニターの録画ユニットが、動いていませんね」

 しゃがみ込んだ柏崎は顔を上げて、藤江に伝えた。

 柏崎が退き、藤江が確認する。

 録画ユニットの電源は切られ、接続されていたはずのLANケーブルの端子部は引きちぎられている。

 何者かが、破壊したことは明らかだった。これでは、録画データも消されているに違いない。

「まずは、神楽部長に報告しましょう」

 警備室の時計の針は、十五時十四分を指している。


「警備室の録画ユニットが破壊されています」

 藤江は、廊下にいた神楽に伝える。

「やはり、誰かがプログラムを奪おうと企んでいるんだね。サーバー室が心配だ、行ってみよう」

 さして驚く風もなく神楽が先頭になって、サーバー室に入っていく。

「警備室で、異常がありました。データは無事ですか」


「今のところ、コピーされた形跡はありません」

 船越川が、キーボードを打ちながら答えた。

「このサーバーも異常はなさそうです」

 雨宮も答える。

「まだ、半分しかチェックできていません。ちょっと、待ってください」

 築島は、不慣れなサーバー操作に手こずっているようだ。

「私も手伝いましょう」

 柏崎がチェック作業に加わった。


 十五時十八分、全てのサーバーをチェックし、プログラム、データにコピーや破壊された形跡はないことを確認する。


「マシンを見に行きましょう」

 神楽が言い終える前に、藤江はサーバー室を出た。

 プログラムやデータの流失は、世界の危機に繋がりかねない。マシンは、無事なのだろうか。

 額に薄らと汗がにじんだ。

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