引っ越し
それから俺達は4人で交わることが増えた。
スキャンダルの影響で仕事が減ったのもあるだろうが、響子さんが優佳のスケジュールを上手く調整して時間を作ってくれていた。
きっと優佳の精神面も配慮してのことだと思う。
そして、ほっておくと俺達は歯止めがきかなくなるので、優佳の体調管理も欠かさない。(響子さんってすごく有能!)
それでいて自身の美貌も輝きを取り戻していた。いや、磨きがかかっていた。
そして徐々にではあるが、優佳は女性誌のモデルの仕事の依頼が増え、結果、以前よりももっと人気になった。
「優佳ちゃん、大山さん、由愛、ここで4人は狭くない?」
「そうね。いっしょにお風呂にも入れないし。」
「でも、俺、貯蓄はありますけど安定した収入ないですよ。」
「優佳ちゃんの人気も上がってきたから、今のところよりもうちょっとセキュリティのしっかしりたマンションに引っ越さないか?って話でてるのよ。優佳ちゃん、どう?」
「え、光司さんも一緒でいいなら大歓迎です。」
「え~。場所はどこなの?由愛、遠くなるの嫌。」
「由愛、大丈夫よ。さすがに私は会社にバレるとまずいから通うけど、優佳の送り向かいを口実に近くに引っ越すから。大山さんも普段はうちで一緒に暮らせばいいわ。由愛の学校にも通えるところ探すから安心して。」
そんなこんなて優佳の引っ越し話はとんとん拍子に進んだ。
優佳の引っ越し先は都心にほど近い中層マンションの最上階の角部屋だ。
そして隣の部屋が空いていたとのことで、響子さんはそこに引っ越すことにしたらしい。家賃は高いが、優佳のおかげで昇給したのだそうだ。
そして、それからほどなくして、俺は引っ越しすることになった。もちろん引っ越し費用は自分で出した。といっても家具もベッドも不要なので、小説を書くためのPCと着替えとあと小物だけなのだが。
「大山さんの荷物は、世間体もあるからうちに入れてね。鍵はお互い渡しておくから自由に出入りして。あ、でも他の住民にバレちゃだめよ。」
「じゃぁ、引っ越し祝いに私の部屋でする?」
「そうね。ママも行こう。」
「じゃじゃーん!」
「優佳、随分おおきなベッド買ったんだね。」
「でしょぉ~。これなら4人で寝れるでしょ。」
「でも、大山さんの隣は2枠よ。1人あぶれちゃうじゃない。」
「大丈夫だよ。夢がお兄ちゃんの上で寝る。お兄ちゃん、由愛なら軽いから大丈夫だよね?」
「う、うん。」
「じゃぁ、誰からベッドの使い勝手試す?」
「まぁ、そこは家主の優佳からで。」
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「お風呂もこれだけ広いと4人で入れるね。お兄ちゃん。」
「さすがに4人で湯舟は無理だけどね。」
「あ、光司たら、響子さんが体洗ってるの見て大きくなってる。」
「ほんとだぁ~。お兄ちゃん、腰浮かして。由愛、咥えちゃおっ。」
「あ~。由愛ちゃん、ずるいぃ~」
「こ~ら。光司さんは何回でもできるんですから、みんな順番ですよ。」
「は~い。」
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