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第二話 「わらわは魔王じゃ!」

グリーン・ディとの出会いから1週間








「この前のクエストはちょっとばかし危なかったけど、風魔法の極意とかを学べてよかったぜ!」


いやレッドよ、殴ってドカンじゃん。


「報酬がよかったからこの先の生活は贅沢できるわ。」


いやブルーよ、剣の購入費で消えてしまうやん。


「あのグリフォンみたいなやつの耐久性は異常でしたでしょ。」


いやイエローよ、殴って回復してたらそら耐久とかあってないようなもんやん。


「わらわは契約解除できた大満足なのじゃ!これですこしは成長したのじゃ!」


いやグリーンよ、かわいいと思ってたけど魔王て!いちばんのびっくりだよ!




こうしてグリーン・ディのクエストをかろうじて達成した僕のパーティ『神のきまぐれ』はセン大王国にもどってきてギルド備え付けのテーブルで談笑していたのだ。






「あぁぁぁぁぁぁぁぁ一般的な生活を送りたいねん!」


「それはむりだぜ!俺はもっと高みに上りつめたいからな!」


「マスターが依頼を受けないと金銭的な問題が発生しますわ!」


「……」にっこり微笑みながらうっとりするような目をむける


「わらわがいるパーティーのリーダーがそんなこと言うんじゃないのじゃ!」


みんな自己中心的なことを言いをって。






「このパーティーは拠点となる宿なり家なりもってないのじゃ?」


っとむりやりのじゃをつけた魔王が言っている。


「そうだね。宿はおのおので泊まってるけど家はないかなぁ~」


「なら、今回の報酬で家を買おうぜ!訓練所とかいくのめんどくせぇ~し!」


「家を一回買えばそのほかの経費で剣を買えるし、コレクションを飾れるわ!」


「薬品臭いと苦情を言われなくて済むから買いましょう!」


とほかの仲間がのたまっている。


「家かぁ~、一年しか冒険者で活動してないのに家を買うのってどうなのかなぁ~」


と呟くと


その呟きを聞いていた隣のテーブルから声をかけられた。




「私の知ってる物件なら安くて新米の冒険者に紹介できますわよ!」


とこれまた僕のドストライクな幼女風な女の子が話しかけてきた。


「購入費なんと!金貨5枚!で庭付き、地下には訓練所、キッチン完備ですてきな屋敷なんです。


めぇぇっちゃ格安やん!


見た目ドストライクやし!


購入して損なしやん!


買お!


「そんな素敵物件紹介するなんてさぞ名の知れた商人の御人と見た!即決で買います。さ、さぁ握手を!」


と欲望に負けて幼女みたいな商人に触れるために握手なんか求める僕を神は許してくれるだろうか?


「ロリコンだな」


「幼女に弱いリーダーだわ」


「幼女に回復…ありですわ」


「わらわを見る目と一緒で気持ち悪いのじゃ」


と4人が言ってるのを聞こえないようにして握手をし、一時の至福の時間を得たのだ!


うるせぇ!幼女と触れ合って何がわるい!






「こちらが紹介する家でございます。」


と紹介された家は屋敷といっていいほどにでかい家であった!


こんな家を金貨5枚で売ってしまうなんてよほど僕に一目ぼれしたんだなぁ~。


とニマニマしながら商人を見つめていると、


引きつった笑顔と侮蔑の視線を向けている。




「この家、屋敷はさる貴族の方から売っていただいたのですが……所謂いわくつきでして、買い取ってくれる人がいないのです。」


と涙を浮かべながら言うではないか。


そんな顔されたらいわくつきだろうがなんだろうが買ってやんよ!


と即答で


「できらぁ!買ってやるよ!素敵な屋敷じゃないか!」


と言った僕をこのとき殴りたい
























住んでみてわかったことは夜中ギシギシといって眠れないし、家具が勝手に移動したり、不意に寒気がしたり、何だか憑かれている気がするしで碌に休めない。


ほかの仲間からは大絶賛なんだか、なんだかなぁ~。




「ちょっとこの屋敷引っ越さない?」


「いやいや、最高の家じゃないか!


「家賃を払わなくてこんな広い部屋なら文句なしですわ!」


「実験道具を持ち込んだのですから、引っ越すなんて無理です。」


「わらわの住居にしては狭いがなかなかのものじゃ!」


と引越しNOを告げられた。


「いや、、、、幽霊とかさ、、、なんでもない、、、」


と強く言えないのが僕!


謙虚ってすばらしい!








その日の夜に金縛りに会いなんともまぁかわいい幼女の幽霊にであってしまった。


「なんだ!かわいいじゃないか!みんなの言ってることが正しいじゃないか!ずっとこの屋敷にすんで幼女を愛でよう!」


等々とこころのそこから幼女loveを言っていたら。


「気持ち悪い、、、」


と言って金縛りは解けて安眠できて、次の日からは快適な屋敷ライフを送り続けれたのだ。


僕はその日からずっと金縛りにあったときの幼女のことを思って夜も眠れない日をすごした。


でも幼女の霊はあの日から一切でてこない。


解せぬ!
















と主人公クロオ・シーテは毎夜毎夜思ってしまっている!


主人公の底の見えない幼女愛が織り成すハートフルでキモティ悪い幼女愛に心……打たれてない物語が今始まる!






















次回「私はあなたさまを愛しています。」


乞うご期待!



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