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プロローグ




この世界『トゥーエィ』


異世界に転生したのはいいがなんだこれ!

前世の記憶?そんなものは思い出せないし、チートとかスキルとか俺つえーとかないないのない。

そこらへんにいる一般人とおんなじ強さと知識しかない……たぶん。

僕がなぜ転生できたのかもわからないし、この世界でやるべきこととかもないし……たぶん。

神様がいたら「なぜ、」「なんで、」「どうして、」って徹底的に聞きたいね!

【一般成人男性】(ここ重要)の僕が投げやりになっている理由も、この問題よりももっと大変なことに巻き込まれているからだ。



% % %




「リーダー、どのクエストを受けるんだ?ドラゴン討伐か?魔王退治か?この前のクエストで俺は魔術の理解を深めることができたんだ!究極の魔導師に近づけたんだぜ!」


と僕の正面に座っている、赤髪の短髪で身長186cm、赤色のローブを身にまとって腕に篭手をつけているガタイのいいナイスなイケメン野郎こと『殴り(・・)魔導師』のふたつ名をもつ レッド・ツェペン が、つばを飛ばしながら僕に熱い視線を向けてしゃべっているかと思っていたら、


「この前のクエストはものすごくいいお金になったわ!マスターが選んでくれるクエストはどれもいいお金を貰えるから私はいつもうれしいわ!」


と僕の右隣に座っている、青髪ロング、身長150cm、青を基調としたラフな服装といたるところに大小さまざまな剣やナイフを装備している、胸なし、色気なし、童顔の女性こと『無限(・・)の剣士』 ブルー・マーズ が剣を掲げて祈るようなポーズをしながら話をしてきた。



僕は熱い視線と祈りのポーズを見ないようにと左隣に座っている人物に顔を向けると、、

金髪ボブ、身長160cm、黄色をところどころにアクセントとしてあしらったシスター服と赤い染みが点々とついているメイスを装備しているスタイル抜群いうことなしの女性こと『黙させる(・・・・)聖職者』 イエロー・モーキー がにっこりと微笑みながらうっとりするような目を向けている。


ひきつった笑顔を顔にはりつけた僕はもう何度とこの場所(・・・・)でこういうやり取りをしている。





今いるこの場所(・・・・)とはいわゆる冒険者ギルド。

受付があり、クエストが張り出されている掲示板があり、パーティーが情報交換と作戦会議をするためのテーブルが何個かあるごくごく普通の冒険者ギルドだ!


なぜ僕のようなごくごく一般人男性がこのような場所でこのような変人集団と一緒になってクエストの話しをしているかと言うと、

みんなおんなじ村出身で同い年、所謂『親友』ってやつだ。

村の名前は「ゴ・レジャー」ごくごく普通ののほほんとした何もない村で僕たち4人は生まれ育った。

同い年は僕たち4人だけでいつもなにかと一緒になって遊んでいたんだが、このときの遊びが冒険者ごっこだった。

レッドが魔導師役でブルーが剣士役、イエローが聖職者役だった。

それぞれ3人に聞くと有名だからだの、ぱっと思いついただの、強そうだの、子供ながらの回答だった。

僕はこのとき遊びなのだからと調子にのりまくってリーダー兼『すべてを見通す万能の戦士』というなんともおもいだすだけで恥ずかしくて頭を抱えるイタい役を真剣に演じていた。


それから月日は流れて、「なにもない村で一生過ごすなら出ていこう」と示すあわすように成人の儀式(この世界だと成人年齢は15歳)のときに3人が言うので僕も大賛成して、3人と一緒に村をでてこの世界で一番大きい国 『セン大王国』 にひょいひょいとついていくことにしたのだ。(このときの自分を殴り飛ばしたい)


でかい国なので、人の多さもさることながら、露天や商店、みたことない建物に田舎者らしくきょろきょろしながらついていき、とある建物に入り親友に渡された紙に「名前書いといて」といわれて友人3人に言われるがままに名前を書いて渡してぼーっと待っていたら、なぜか(・・・)冒険者登録をされていて、なぜか(・・・)パーティーリーダーにされていて、なぜか(・・・)職業が『すべてを見通す万能の戦士』になっていたのだ。


さすがにこのとき、温厚(・・)な僕でも怒って3人に説教したのだが、「生活していくにはお金が必要だ!」「村を出たときのお金も心もとないわ」「とりあえずで仕事に就けるのが冒険者しかない…」と三人から真剣な眼差しで言われた。

このときの僕は親友3人の真剣な説得に

(この3人はこの先のことを考えててすごい、僕なんて田舎から来て舞い上がってて何も考えていなかったのがものすごく申し訳ない)

という思いで胸がいっぱいになり、泣きながら3人を抱きしめて快く冒険者になったのだ!

あとで3人が裏でこそこそと「冒険者なんて人生で最高に面白そうな職業になれてよかったぜ!」だの「これでさっき店でみた剣が買えるわ!」とか「回復魔術の実験が合法で他人にできる…」とかいろいろ台無しな台詞を言っていたのだが、泣いていた僕の耳には雑音といっしょになって聞こえてこなかった。



それから1年本当にがんばった!        僕以外の3人が!



え?僕のがんばりは?とか言われても、リーダーの仕事として適当に目に付いたクエストを受けて、適当に3人についていき、適当にあれやこれや言っていただけだ!

なんせ普通の一般人だもん僕!



そう一般人の僕こと、黒髪黒目で身長173cm、暗い色で統一したラフな服装であちこちにアクセサリーをつけている セン大王国では、そこそこ(・・・・)名の通っているパーティー『神の気まぐれ』のリーダー

「転生者」クロオ・シーテー 誰が呼んだか二つ名は『神の目を持つ完璧戦士パーフェクトウォーリアー









震えるほどかっこ悪いだろ?この二つ名!


初めて書いたので暖かい目で見てください。


誤字脱字など文章として壊滅的な部分もあるかとおもいますがなにとぞよろしくおねがいします。


更新ペースはまちまちなので気長にまっててください。

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