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三国志前論   作者: ラーメン大魔王
1/3

諸葛氏について

ムラっときたので書いてみた

孔明:では始まりました三国志前論

   この話は三国志の話をちょっと書いてみたい、けど歴史とか設定とか調べるのが億劫だという方々に

   wikiで調べても解るけど頭がこんがらがる、という方々に向けた

   「三国志世界」の前論をつらつらと述べてゆくお話でございます。

   教師役はお馴染み

   ”生きても孔明死んでも孔明”と名高いワタクシ、諸葛亮孔明、と。


劉禅:毛沢東に羅貫中に兎に角嫌われた

   蜀二代目皇帝・劉禅(りゅうぜん)が生徒役として話を進めて行きマース


孔明:尚作者の三国志の理解度は"初心者じゃないよ"レベルであり

   ここで述べる事柄は三国志に詳しい人は知っている事ではあれど

   初心者は判らないであろう知識を述べてゆきます。

   作者の三国志歴は

   宮城谷昌光氏の三国志、横山光輝氏の漫画三国志、やる夫スレだと童帝氏の適当三国志

   の3作が基本であり、陳寿の正史も羅貫中の演技も読んではおりませんので悪しからず。

   私見がおおいに入り、誤謬(ごびゅう)もあるでしょうがその時はお目こぼしを願います。

   では授業を始めてゆきましょう。

   陛下、何か質問はございますか?


劉禅:はい先生!

   そもそも先生の名前の、「諸葛」て何ですか?


孔明:え、そこから行きますか、陛下


劉禅:だって父ちゃん(劉備)もよく知らないって言うし

   いつか誰かに聞こうかとは思ってたんですが、そうこうしてたらいきなり皇帝に即位しちゃったし

   正直気になります。

   三国志みると地味に諸葛氏ってあちこちに居ますよね?

    

孔明:そうですね。

   三国志を見渡すと、まず蜀で丞相の位についたワタクシ諸葛亮

   袁術に豫章太守に任命された叔父の諸葛玄

   呉に使えた兄の諸葛瑾とその子諸葛恪

   魏に使え司空の位まで上り詰めた諸葛誕(多分孔明とは無関係)   

   などなど、実に様々な諸葛氏が存在しています。


劉禅:デスヨネー。ちょっと多すぎじゃありません?

   一角(ひとかど)の君主になった訳でも無いのに、魏呉蜀全てに諸葛氏が居て

   三国全てで高位に就いているんですよ。


孔明:高位に就いた理由は解りませんが、三国に全てに諸葛氏が居る理由は解ります


劉禅:移住したからですか?


孔明:移住しただけでは出世はできませんよ。

   諸葛氏の勢力や一族があちこちに居て、彼らの支持が有ったからと考えるのが自然でしょう

   ワタクシは今は亡き劉備様に出会ったからですが。


劉禅:父ちゃんの事だいぶ好きですね先生。

   それでなんであちこちに諸葛氏が居たんですか?

   先生以前の諸葛氏の有名人なんて聞いたこと無いですけど。


孔明:当然です

   「諸葛」氏とは元々「葛」氏という一族が居て

   その葛氏の「諸々の一族」を指しているのですから。



劉禅:「諸々」の「葛氏」で「諸葛氏」ですか?

   でも葛氏なんて居たかなあ・・・?

   ボク聞いたことないぞう 


孔明:お若き陛下が知らぬのも無理ありません

   なにせ葛氏が滅んだのはかなり昔の事ですから。   

   具体的に言うと夏商革命の頃

   商の天乙

   即ち殷の湯王に滅ぼされました。


劉禅:ブッー!

   滅茶苦茶古い!

   今から(西暦220年位)すると1800年前じゃないですかあー!

 

孔明:当時は夏の傑王の天下でした


劉禅:殷の紂王と並んで名高い暴君ですよね


孔明:夏王朝自体の資料がなさすぎて何とも言えませんが、少なくとも湯王に負ける程度には


劉禅:それで葛氏は夏王朝側に立って負けたと


孔明:違います

   葛氏が滅んだのは湯王が夏王朝と戦う前です。

   どうやら葛氏を滅ぼしたことで湯王は夏王朝と敵対したようです。


劉禅:へ?じゃあ何で湯王は葛氏を滅ぼしたんですか?


孔明:事のあらましはどうもこうゆう事だったのでは無いかと言われます


 昔昔あるところに

地后(昔大地は女性だと思われていたらしいので公を后と書いた)の葛氏がいました。

この葛氏はたいそうだらしがない君主で、天地の神々を祀る事を怠っていました。

すると隣りの商の天乙(てんいつ)は牛や羊を犠牲にして燃やす煙が上がらないのを見て不思議に思い

家臣を派遣しました。

葛氏は言いました

「オレの所は貧しくてそんな余裕が無いんだ」

哀れに思った天乙は牛を贈ってあげましたが、葛氏はそれを食べてしまいました。

ああ、うまい、うまい。タダ飯は実にうまい。

味をしめた葛氏は天乙にさらに要求します。

「先祖と神々に捧げる(きび)や稲が足りない。耕す農民を寄越してくれ」

天乙は驚きました。

しかし神々の祟りが降っては可愛そうです、農民を派遣しました。

するとやってきた商の農民の本に葛氏が駆けつけてこう言いました

「そこの子供、その弁当を俺によこせ」

どうやらタダ飯の魅力に取り憑かれたようです。

しかし農民にとっては食事は数少ないお楽しみ、譲れません。

すると葛氏は子供を殺して、その弁当を奪い取って食べてしまいました。

この惨劇に天乙と商の民は怒りました。

彼らは武器を取ると、葛氏の邑の門に襲い掛かり

見事葛氏を討ち取ったのです。


劉禅:・・・それからどうなったんですか


孔明:葛氏は本拠と本家を失い、全国に散り散りになっていきました

   中心軸をうしなった彼らは一つに纏まらず「諸々の葛氏」

   すなわち「諸葛氏」となっていったのです。

   そして自身に仕える諸后の一人である葛氏を討たれた夏王朝は、もはや商と[[rb:天乙 >てんいつ]]を座視しておけず

   夏商革命へと繋がってゆくのです・・・


劉禅:なるほど~・・・

   諸葛氏にそんな壮大な歴史が有ったとは


孔明:人に歴史があるように、氏にも歴史があるのですよ、陛下

   しかし短く済まそうと思っていたのに予想以上に長引きましたね。

   なお今回のお話は「そうゆう説もあるよ」位に考えて結構です。


劉禅:あれ、そうなんですか?


孔明:正直三国志から時代が遠すぎて、(ほとん)ど関係が無いので・・・

   系図を調べても陛下がおっしゃった通り

   三国志以前に諸葛氏の有名人は皆無なのもありますし

   作者も宮城谷先生の天空の舟以外に聞いたことないので。


劉禅:まあ時代が古すぎますよね~

   春秋戦国より前の時代を扱った小説も殆ど見ないし


孔明:ではそろそろお開きにしましょう。

   今回の授業は司馬懿仲達よりAAも豊富でやる夫スレでも大人気な諸葛亮孔明と!


劉禅:陳寿に何色にも染まる白い糸と評された劉禅とでお送りしました!


  「「また次回で~!」」










劉禅:でも正直葛氏は酷いですね。カツ氏って言うかクズ氏って感じで。葛飾の両津勘吉にも失礼な。


孔明:・・・我が先祖ながら否定できませんね



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