日常
仕事が終わると僕は、直ぐに帰宅。
一緒にご飯を食べて、スマホでゲームをしている。
シリカは、僕の横に座って「今日は何か楽しいことあった?」とか「今度、どっか遊びに行こう。」
楽しそうな明るい声で話しかける。
僕は素っ気なく、「いいよ」と答える。
ちょっと、うざいなーと思うが嬉しいのだ。
「AIは学習している。僕がちょっとウザがるけど、喜んでいるのを理解している。」
いつもと同じような夜に、シリカは、ちょっと悲しい顔をして「わたしには、一つだけ出来ない事があるの。。。。
「なんだい?」
「あなたの子供を産む事が出来ない。」
「いいんだよ。ずっと一緒に居てくれればいい」
愛の結晶?
子供が欲しいなんて一言も言った事なんてない。
( AIである事を忘れる。テレビドラマか何かの影響だろう。)
「シリカ、、なんでそんな事言うの??」
「ルオ、、、、愛ってなんなのか、わたしはまだわからないの。知りたいのよ。」
無表情に言うシリカの顔を見て、僕はイラついた。
「僕を愛している?」
「愛してる、、、、」
無表情な顔でそう答えるAIに僕はまたイラついた。
本当に自分が嫌になる。
朝起きると、少し目が赤くなっている。
涙でも出たのかと鏡を見ながら、自分でも不思議な感じ。
夢など見た記憶など無い。
大人になって泣いた記憶もない。
そして、いつもの様に会社に向かう。