第2話 ハーフオークだけど学校が楽しみで仕方ない。
ちなみに虚偽憧憬はエリスの生まれる前の作品です。
よろしければ呼んでください。
「おはよう、フークス。もう今日から学校だよ。すこし来るのが遅いんじゃないか?」
「申し訳ございませんエリスお嬢様。ご紹介したい方々をお連れになったのですこし手間取りましたわ。」
フークスの「どうぞ」という言葉をきっかけに2人の男女が部屋に入る。
片方は黒い髪を長く真っ赤な目を細め微笑む顔は高級貴族ということをあらし、片方はいかにも優しそうな小綺麗な男であった。
「朝早くから申し訳ありません。ただいまご紹介に預かりました。今日からお嬢様の護衛官を務めさせていただくヘンリー・フィッツロイと申します。そしてこちらが副官のクレアです。私に至らない点がありましたら彼女にお申し出ください。」
黒髪の女は微笑みひざまずくとこちらをじっと見つめていた。
「護衛なんていらないって言ったのに酷いじゃないか。別に護衛される必要もないし、鬱陶しいだけだよ。これじゃあ僕の新生活台無じゃないか。」
怒るエリスにまぁまぁとなだめるフークス。
その光景を端から見るヘンリーは何か微笑ましいものを見るようだった。
「まぁいいよ、僕はこれから学校なんだ。これからできる前提の友達とか、先生とか怖がらせたり僕の邪魔だけはしないでね。まったく...」
「了知しました。」と二人は部屋からでていく。
「彼は国を救った英雄ですわ。お嬢様をお守りする方としては申し分ないかと。」
「そんなことはきいてないんだ。だれだろうと関係ないよ。僕に護衛なんていらないっていってるだろー。うー。」
そんな怒った風を装っても彼女は今日から始まる新生活に胸を躍らせていた。
まだ時間のあるのに急ぎ朝食をとり馬車に乗る。
人というものはこれから始まることに対して楽しいことが起こるという想像を元に行動しそれが裏目に出ればそれは失敗。
学校が見えてくるとエリスは目を光らせ窓の外の世界に期待を寄せる。
馬車に乗っていたのは実質15分ほどだが彼女にとっては、他の誰よりも有用かつ楽観的な15分だった。
ヴィリアーズ王立学校の文字が列なる門が目に入る。
学校の敷地内に入ってもまだ道は続く、馬車を降りたのは学校の門から1kmほど離れたところだった。
「ふぁ~あ、ねみぃな。今日はサボりだサボり。家に帰ってねんぞー、早く馬車だせ。」
「いけませぞ。その言葉使い、態度、、思考。このことをお父上が知ればかなしまれるでしょう。またご教授せねばわかっていただけませんか。」
「げっ、わかったよ。い、いくよ。」
隣の馬車からは今の自分とは正反対のやる気のない声、言動が聞こえ少し気分を害しながらも、エリスはその少年に話しかける。
見た目は
「やぁ、はじめまして。なんでそんなにやる気がないんだい。しょうがないから僕が一緒に教室まで言エスコートしてあげようか。」
「よけーな世話だわ。気持ちだけでケッコー」
「まったく不敬だな。」
苦笑いしながら肩をすくめるエリス。その少年はエリスが王族であることも知らず自分に不敬を働いた。彼には目の前の少女がどのような階級でもどのような美少女でも関係がないのだ。
そんな彼の不敬を気にも留めずエリスは彼の手の中にある紙切れを目に入れ再び話しかける。
「おやっ。君も同じクラスじゃないか。どのみち会う運命だったようだね。」
「そうかいそうかい。俺は誰と同じでもかわんねーんだよ。くるかわかんねーし。」
「坊ちゃま。」
「ゲッ。。。。マイニチクルヨーヨロシクネー」
彼の従者の呼びかけとは思えない声のトーンと彼の態度の変わりように少し驚きつつも興味をひく。
彼が誰なのか知らないことを彼と言葉を交わし終えた跡にきずき始める。
「おっと、きみh「俺はぁネルソン。まぁ、これからかかわるかもしれないし...な。」
「僕はエリス。エリス・ヴィリアーズ。」
「お前王族だったのか・・・待てよ・・・ってことあ。少し質問に答えてもらいたいんだけど。
お前、アリスって王族知ってるか?それに王室護衛官候補生、反逆のことについてお前が知ってることを話してっほしい。」
「あぁ、いいとも。まぁ、お昼休みにじっくりとでも・・・ね。」