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ファーストキスはカカオ豆

作者: 雨粒

初投稿です。

まあ、文章力はあまりないので、読みづらいかもしれませんが、短編なのでさくっと読めると思います。

ファーストキスはレモンの味とは誰が言ったのだろう。


私の初恋は中学生だった。彼はクラスムードメーカーだった。私は彼の、そんな明るいところに惹かれた。三年間思い続けて卒業式の日に、思い切って告白をした。彼じからの返事はOKだった。めでたく、私たちは彼氏彼女の関係になった。初デートは遊園地に行った。定番な場所だったけれどとても楽しかった。

高校はお互いにちがうところへ行った。会う時間があまり多かった訳ではないけれど、それでも充実していた。

ある日久しぶりのデートをした。デートの終わり際彼から、別れよう、と切り出された。どうして、と理由を聞くと他に好きな子ができたんだ、と言われた。悲しかった、それでもやっぱりか、などと納得してしまった。

彼は自分の唇をそっと、私の唇に重ねた。流れるような優しいキスだった。ごめん、と呟いて彼は去っていった。

いろんな気持ちがぐちゃぐちゃとしていた。気持ちの整理が追いつかなくて、私はその場に座り込んで泣き出してしまった。顔をぐしゃぐしゃにして、涙をボロボロと流しながら。奇しくもそれは私のファーストキスだった。


ファーストキスはレモンの味とは誰が言ったのだろう。私のファーストキスはレモンのように爽やかじゃなく、カカオ豆のように苦かった。

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