喰斬護境トウテツブレイド
幽魔――それは、生物の強い思念や記憶から生まれ、この世界の裏側に棲む異形の存在。
幽魔が“視えてしまう”高校生・舎人悠一は、過去の出来事からそれらを避け、平穏な日々に埋もれるように暮らしていた。
だが進級前日、オカルト好きの友人に連れられて訪れた廃トンネルで、悠一は本物の幽魔に遭遇してしまう。
その夜、再び命を狙われた彼は、逃げ込んだ神社で少女と一振りの刀に出会う。
少女――巫木命は、幽魔を祓う「護境師」のひとり。
刀は、斬った幽魔の力を蓄える封印具《饕宴百骨》。
そしてその刀に封じられていたのは――かつて数多の幽魔と人を喰らい、恐れられた大幽魔・饕餮だった。
命と幽魔の戦いの中、何もできず苦悩する悠一に、饕餮が囁く。
「貴様が余の封印を解く手助けをするのならば、そこの女を救う力を授けてやろう」
少年は覚悟を決め、刀を抜く。
それは最凶の幽魔と契約するという選択だった――。
幽魔が“視えてしまう”高校生・舎人悠一は、過去の出来事からそれらを避け、平穏な日々に埋もれるように暮らしていた。
だが進級前日、オカルト好きの友人に連れられて訪れた廃トンネルで、悠一は本物の幽魔に遭遇してしまう。
その夜、再び命を狙われた彼は、逃げ込んだ神社で少女と一振りの刀に出会う。
少女――巫木命は、幽魔を祓う「護境師」のひとり。
刀は、斬った幽魔の力を蓄える封印具《饕宴百骨》。
そしてその刀に封じられていたのは――かつて数多の幽魔と人を喰らい、恐れられた大幽魔・饕餮だった。
命と幽魔の戦いの中、何もできず苦悩する悠一に、饕餮が囁く。
「貴様が余の封印を解く手助けをするのならば、そこの女を救う力を授けてやろう」
少年は覚悟を決め、刀を抜く。
それは最凶の幽魔と契約するという選択だった――。
1-1
2025/07/23 21:02