第九十六章〜帰宅 徹夜 盗聴 盗撮
間が開いてしまいました。申し訳ございません。遅くなりましたが書かせていただきます。ミステリーの要素が入ってきてしまったようです。最後までお楽しみいただけましたら幸いです。
蘭馬はすぐに図書館を出た。尾行者か監視者か何かが、その中にいる確率が高いと思ったからだ。途中、後ろを振り返りながら歩いた。しかし、尾行者らしき人物は見つからなかった。
その頃にはもう、サークルに顔を出すという予定は心の中でキャンセルしていた。夏美に彼の情報を送っている人物がサークルの中に居る人物である可能性もあると考えたからだった。
もう1つ履修している講義がないではなかったけれど、なんだか それを律儀に受けてあげる理由もないように思えたのだ。
蘭馬は真っ直ぐに自宅に向かった。自宅は都内にある瀟洒な高層マンションであった。
家に入ると、蘭馬はぐったりと疲れ果てて、そのままベッドに倒れ込んだ。母親が、
「どうしたの?今日は早いじゃない。具合悪いの?疲れた顔してるわよ」
と尋いてきたが、ううん、なんでもないと、曖昧に答えただけだった。
もしかしたら この部屋にも何らかの方法で盗聴器の類は仕掛けられて はいまいか?夏美から受け取ったものがあるとするならば、そこに取り付けられている可能性はあった。━━夏美から引き継いだ物といえば、エルメスのバッグ、最初の入れ替わりの時に着けていた衣服、アクセサリーとしてピアス一組、あ!この部屋自体もそうだ。これは彼女の部屋 なんだから あらかじめ 何らかの機器が取り付けられていたとしてもおかしくはない。今日一晩かけて探し回るか?どのみち、そうでなければ 今日は眠れそうにもない。
蘭馬は徹夜を覚悟した。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




