第九十三章〜AI
書かせていただきます。こちらで 本日最後の投稿になるかもしれません。あとはお薬を飲んで眠りにつきます。本日も1日ありがとうございました。また明日お会いしましょう。おやすみなさいませ。
通話を切ると、スマホにインストールしてあるAIを呼び出した。
蘭馬は恐れていた。元に戻らなければならないのを。今の状態を続けられないことを。
AI に訊く。
「男女が入れ替わり、ふたりの性別が交換されることになってしまった。元女性側はこの状態を解消して元の女性に戻りたいと思っている。それを阻止するのは何らかの犯罪になる?」
と。AI の返答は速かった。一呼吸おくかのように間があってから回答が始まった。
『深刻な権利侵害になる恐れがあります。検察に起訴されたら 罪に問われる可能性があります。
ただし、被害者または検察が入れ替わりという事象が起き得ることを証明しなければならないし、もう一度入れ替わりが安全な状態で起こせて元の状態に戻れるという確証もなければならないようです
』
という回答 だった。聞くと難しいな 考えてみれば なんだその答え、だ。要するに当たり前のことなのだが、まず蘭馬と夏美の精神、魂が入れ替わっていることを証明しなければならないのだ。そんなことできる?魂の存在などを現代科学においてもまだ解明されていないはずだ。仮説はいっぱいあるけどさ。多分そうだよ。やっぱりたかが汎用AIというものだ。
自分なりの解釈もつけてAIの、判断を否定し少し安心するのであった。
今日は早く寝よう━━。
蘭馬はそう思った。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




