第八十八章〜弱み
最後の投稿となるかと思います。あとはお薬を飲んで寝ます。本日も1日お付き合いいただきまして誠にありがとうございました。また明日。おやすみなさいませ!
パパ活の対象といえば、比較的高齢の男性というイメージがあるが、最近はこんな若者同士でもあるのだろうか?この辺の事情は全くわからない蘭馬なので、何とも言うことができなかった。
「ほら、これ。君は先払いじゃないと嫌なんだろう?そう言ってたものな」
初芝が数枚の壱万円札を握らせようとしてきた。蘭馬は小さく叫んだ。
「いや。そういう行為はは犯罪になるのでしょ。要らない」
「え?お金なしでいいってこと?ただ愉しみたいだけなのか」
初芝が勘違って札を財布に戻した。一瞬、彼の目が財布に向かった。
その隙をつく形で、蘭馬は踵を返して喫茶コーナーから逃げ出した。
走った。キャンパスは、かなり広かった。もう1時限目の講義は始まっているようで、外に出ている学生はちらほらとしか居なかった。
初芝は追跡を諦めたのか、体力が保たなかったのか、そのうち姿を隠したようになった。
実際、犯罪行為をしようとしたのだから蘭馬を捕まえることなど出来る筈もないのだが。
蘭馬は適当に建物の中に入り、身を隠した。
それは確か国文学科のビルだった。
とにかく2時限目の始まりまで何処かに隠れながら時間を潰さなくてはならなかった。
恋人が来ると期待したのに、残念な結果になって、哀しすぎて泣きそうになった。
それにしても、夏美の秘密を知ってしてしまったんだ。
これは、彼女の弱みを握れたということでもあるのではないか。
ある意味では 朗報 なのだろうか。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。また、明日お会いしましょう。では。




