第七十八章〜再びキャンパスへ
また 書かせていただきました。ハイテンポで進めて行きたいです。お読みになっていただけましたら幸いです。
翌日も平日だったので、ぶらぶらとキャンパスへと向かった。 今日はどんな体験が出来るのだろうかと、愉しみにしながら。キャンパスまで歩きながら夏美に電話をしてみた。
「おはよ」
蘭馬から声を出すと、向こう返してきた。
「はろ」
「俺の身体の調子はどうだい?ダニとかノミのアレルギーに苦しんでないか?」
声を掛けた。
『んー、べつにー。お風呂ちゃんと入ればそんなに痒くとかならないよ』
夏美は何か忙しそうにしているようだった。
「そっか。ところで車、自由に乗っていいぞ。免許証はダッシュボードの中にある」車の運転方法がわかるならね」
蘭馬は罪悪感から過剰に心配してみせた。ところが夏美は、
「んー。事故ったら取り返しのつかないことになるから、乗るのはやめとくよ。言っても 東京だからさ。電車とバスだけでことは足りるよ」
蘭馬は、
「それもそうだな。」
と妙に納得してしまった。
「じやあな。困ったことがあったらいつでも連絡してくれよ」
ふたり同時に電話を切った。
もうキャンパスに辿り着いていた。向かうは今日初めて入る講義室だ。
「なっちゃん?なっちゃんでしょ?」
後ろの方から急に声がかけられた。自分のことなのか半信半疑のまま振り向いた。
「アンタ大胆よねー。井伏から告られたって本当だったの?でも、あまりに目立ち過ぎて評判悪いよー」
朝から酷いイヤミである。
「そうだねー」と言いつつ、無視して足早に歩いた。
「また、つんつんしてー。余裕だね」
しつこく喰い下がってくるが、夏美にはこの彼女が何処の誰なのか、わからないでいたのだ。
「あ、そろそろ文研に顔だしなよ。みんな心配してるよ」
お説教じみた口調だ。
蘭馬は、そうか。ということは、このコは文学研究会の仲間という事なのだな。名前は聞けなかったが。
になっていただきまして誠にありがとうございました




