第七十話〜キャンパスライフ
またまた 書かせていただきました。お楽しみのキャンパスライブです。どんな事が起きるのでしょうか?夏美のためにあまり派手なことはできないのですけれど。
翌朝、蘭馬は六時に起きた。洗顔をし、歯磨きして、ネットの動画を参考にしながら、お化粧水だの乳液だのトナーだの、UVカットジェルだのホホバ・オイルだのを顔中に塗りたくり、する自信のない化粧はなしで家を出た。いや、自信がないからというよりは、夏美は基本、いつでもすっぴんでいたような気がしたというのが大きかった。
電車も迷うことなく 乗り継ぎ、駅から程近いキャンパスまで歩くと、重厚な威厳のありそうな造りの学舎に辿り着いた。
「おはよー」
背後から声が掛かった。振り向くと、おかっぱ頭に赤い眼鏡の似合う身長の低い女学生がいた。
「やあ」
返事をすると、
「今日は早いね。何か用事でもあるの?」
「いや。別に…。いや、あるといえばあるかな」
初めて目にする人物と昔からの馴染みみたいな顔で対応するのはなかなかに、スリリングなものだ。
「ところで夏美、この前、井伏君から告られた、って言ってたね。で、どうするの?」
━━井伏…。もちろん 初めて聞く名だ。しかしそれならば、その井伏とやらの顔や学年、学部などを知って置かなければならなそうだ。
もしイケメンだったら、夏美の許可も取らずに付き合ってみるか━━。
胸がドキドキした。やはり リアルな夏美はキャンパス内でも相当モテるようだ。
「今日も来てるの?井伏クン?」
蘭馬は訊いてみた。
「来てるんじゃない。確か剣崎先生の仏文学概論は履修してた筈だよ。二限目のね」
「そうなんだ。有り難う」
欄馬はそう言い残し、教務課へと急いだ。
お読みになっていただけまして 誠にありがとうございました。次も書かせていただきます よろしくお願い申し上げます




