第六十七章〜実は…。
書かせていただきました。彼と彼女の対話 はいよいよ核心に迫ります。夏美はどうなってしまうのでしょうか?意外な展開はあるのでしょうかるお楽しみいただけましたら幸いです。
蘭馬は、自分のお部屋に戻った。
今後の方針を決定するために夏美と、連絡を取らなければならなかった。兄=章との出来事は正直に話さなければならないと思った。いずれ元の状態に戻った時にわかるのだし、それ(知った上で話の整合性、辻褄を合わせなければならないのたまから。正直、気は重かったのだが。
そういえば、蘭馬と出逢う前に夏美に恋人は居たのだろうか?それも聞いたことはなかった。考えてみたら聞いたことはないことだらけなのかもしれなかった。
スマホを取り出した。連絡は音声通話ですることに決めていた。
今の蘭馬の体の状態も知りたかった。彼女に限って 人の体をいい加減に扱うわけがないとも思えるのだったが。
夏美はワンコールで通話ボタンを押してくれた。
「はろー」
快活そうな声がいきなりとんできた。
「はろ。そっちはどんな調子だい?」
訊いた。夏美はいつになく明るく応えた。
「う〜ん。絶好調よ。ねえ、蘭馬クンのお友達って面白い人が多いわよね。ほら、スマホ 登録してある電話番号から掛かってくるのよ。つい話し込んじゃってさ。男の子の会話って面白いわよねー」
まだずっと続きそうだった。蘭馬は、遮る形で割り込むしかなかった。
「あのよ…。ところでさ。付かぬことお伺いしたいのだけどさ…」
『なあにその、奥歯にものが挟まったような言い回し?』
「いいんだ。実は…。怒らないで聞いてくれよ君…。夏美の性生活について聞きたいのさ」
「えー!何それ?爆弾発言 聞きたいの?私の体に何かしたの?」
彼は慌てて否定した。「いやそんなんじゃないよ。寧ろその逆。君の体を守るのはなかなか大変だったんだぜ」
「えー!何それ。もしかして,男から襲われたとか?良いけど避妊はしてくれたでしょうね?」 ━━え?そんな軽々しい問いでいいの?そんなものなのか?
「夏美さあ。君。君にとって物凄く重要な人物から狙われていたの、気づいてた?」
彼は一気に言ってのけた。
「へ?」
案の定、驚きの表現しか返ってこなかった。それでも続けた。
「いいか?気を確かにして聞きなよ。恥ずかしがる必要もないからね」
「え…。ああ。うんうん。分かりました。聞きます」
急にしおらしくなった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




