第四十一章〜帰宅(?)
こんにちは。書かせていただきました。いよいよ彼は彼女の自宅に入り込みます。どんな展開を待っているのでしょうか。お読みいただければわかると思います よろしくお願い申し上げます。
1時間程が過ぎた頃、タクシーはハザードを点灯させて停車した。蘭馬は、GUCCIの財布の中から拝借した金で料金を支払った。
そこは、都会の真ん中であった。周囲には 高層マンションがいくつも建ち並んでいた。
彼女の というか今は彼の、なのだが、住むマンションは隣接する 他のマンションと比べても瀟洒な感じがした。
保険証で確認したところ、彼女の姓は小石川らしかった。
困ったことに そのマンションはオートロック仕様になっているらしかった。4桁 暗証番号入力しなければ 中の人間とコンタクトできない仕組みだ。
ここは運を天に任せて適当に4桁を打ち続けるしかないのだろうか?それか、どこか他の部屋に入ろうとする住民の背中にくっついて オートロックを突破してしまう 作戦か、どちらかしかなさそうだった。何か 犯罪者にでもなった気分だ。しかし、ここに突っ立っているというのも、他の住人から見れば非常に怪しいのだと思う。
彼は、もう一度夏美の保険証を確認した。暗証番号━━誕生日 ネットが普及し始めて最初の頃に流行った暗証番号の付け方といえば、誕生日を暗証番号にするという方法だった。夏美の家族もそれを使っていたとしたら?可能性がなくはないと思われた。
━━駄目元でも取り敢えず試してみる価値が無いとはいえなさそうであった。幸いにして保険証には 部屋番号まで書かれていた。
保険証に書かれた彼女の誕生日。2月20日。蘭馬は0220と打ち込んだ。すると、
━━はーいー?という女性の声がインターフォンから聴こえてきた。
母親だろうか?声で感じたその年齢からいえば、その位のように思えた。さて、そうだとして、夏美は母親のことを何と呼んでいたか?
━━ママ。だったハズだ。確信を持てる記憶があった。ママだ!
「ママ、あたしよ。帰ったわ」
暦になっていただきまして誠にありがとうございました 他にも色々なエピソードを用意しております よろしくお願い申し上げ。




