差第三章〜都会の奇跡か災難か?
宜しく御願い申し上げます。書くたせていただきました。少しでもお楽しみいただけましたなら嬉しいです。
どのくらい時間が経ったろう?
欄馬は、暗闇の中を彷徨う夢からふと目を醒ました。
コンクリート剥き出しの天井が見えた。
はっとして辺りを見回してみて、見慣れた新宿東口の地下通路に自分が寝ているのを知った。
どうやら頭でも強打したのか、気絶していたらしい。人だかりができていないところをみるに、気絶してからさして時間は経過していないようにも思われた。
この大都市の真ん中に人通りのない空間があったこと自体、奇跡なのかもしれなかった。
いや。しかし、それ以上に欄馬に違和感を抱かせていることがあった。
なにか、口では表現しにくいが、頭の先から身体の隅々(すみずみ)までの感覚が、いつもと違うような気がしてならなかったのだ。
まず欄馬は、自分の身体が何者かの身体の上に重なるように乗っていて、微妙に絡まり合うようになっているのを感じた。
絡まり合う相手があの女性だろうというのは蘭馬にも簡単に想像できた。
ただ、彼は自分の足元、というより股間より下にかなり強烈なる開放感とも言うべきものを感じてならなかったのである。そして、下になった人物に圧しやられた胸に、肉の塊のようなものを感じて。さらに、なんとも言えぬ薄ら寒さを感じていたのだった。
「いったぁい。ゴメンネ。巻き込んじゃったみたい」
突如、そんな声を聴いた。
ただ、それは自分の声に思われてのらないのだった。
欄馬は、驚愕しながらも、なんとかその場に立ち上がった。
そして、違和感の正体に気づくのであった。
有難う御座いました。




