第三十一章〜観覧車
他の作品を書いていたので遅くなってしまいました。申し訳ございません。俺をメインにしていいのかもわからないのです。連絡 伏線は回収すると気持ちがいいですね。うまくいってるかどうか分かりませんがよろしければお読みになってみてくださいませ。
眼下に拡がる薄く霞んだような風景をつまらなそうに見下ろしながら彼女は、面白そうに唇を歪めた。その様子はまるで、欄馬を誘惑しているかのようだった。
「そうだなぁ゛・・」
頭を横に倒して、深く考えるような仕草を見せる。
「まず、故障したというのは嘘だね?大事な日にたまたま壊れる確率って、そう高くはないと思うわ。そんなボロ車ではないのでしょう?だってアナタ、あの時、新宿で入れ替わった後、あたしに自由に車使っていい、と言ったのよ。あたしに乗らせるような車をそんなすぐ壊れるような状態にしてるとも思えないわ。アナタはそんないい加減な人間ではない。そう思うの。違う?」
欄馬は首を振るしか出来なかった。
「そこであたしは考えたの。ランマ君にとって、車で来ては都合の悪い原因というのを。」
「うん」
「たとえば゛・・。あの時あたし免許持ってないことも話したよね?それか、って思って」
「は?」
欄馬にはしらばっくれることしかできなかった。それでも夏美は続けた。
「あのね。例えばね。これは突拍子もないことなのかもしれないけど、例えばぁ゛・・。アナタがね、また、あの時みたいに入れ替わりをしたいと考えたとするよ。何らかの事情によって、ね。だとしたらどお?」
「・・・」
「うまく入れ替われた、と仮定してみるね。そうすると、あたしは欄馬くんになるのだから、免許証にそう書いてある通り、帰りはあたしが運転しなければならないことになるの。でも私は免許持ってないし 乗れないわ実際」
「そうだね」
「アナタはあたしになるのだけど、あたしの身体で運転しちゃったら、それは免許証に書かれているのとは違う人間が乗るということなのだからそれもできない。ならば、車でここまで来たら欄馬くんの車は誰もが乗ることができなくて、後に捨てていかなくちゃならないの。どういうことか、わかる?」
彼女は彼を見詰めた。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




