第二章〜きっかけ
書かせて頂きました。宜しく御願い申し上げます。お楽しみいただけましたら幸いです。少しずつ、加筆修正しております。
楽しみいただけましたら幸いですり
ぐい、と非常に強く下方に向けて引っ張られる感覚を肩口の辺りに欄馬は感じた。
それは少々というような力ではなかった。まるで、自動車にでも引っ掛けられたような強く素速い感覚であった。
彼は堪える術もなく、階段の下に向けて滑り落ちていくのだった。
落ちながら、彼は思う。
━━これはきっと、この彼女を見捨てようとしたことに対する罰なのだろう。やっぱり助けるべき時には助けなきゃいけないよね。と。
欄馬は、ただただ、偶然そこに居合わせただけなのに、巻き添えを喰う形で転げ落ちていったのである。
落下しながら欄馬は、
「なんだよバカ!道連れ作るかよ、フツー!」
と叫んだのである。
対して彼女の方はといえば、
「レディを助けなよ、普通そうよ」
と叫んだのである。
幸運か不運か、珍しくもその他には人影はなかったものだから、巻き添えは欄馬ひとりで済んだ、と喜べるのかもしれなかった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次、書きます。乞うご期待!




