第十九章〜葛藤 ディレンマ
時間がかかってしまいましたが 引き続き 書き続けさせていただいております。おはようございます。こんにちは。お薬の影響で眠いです。ますのでよろしくお願い申し上げますり
━━家庭教師かぁ。自信ないなあ。ぼく、Fラン大学しか行ってないんだけどな。
欄馬は独り言のように言った。
歳下とはいえ、家庭教師が務まるとは、平井というこの男は頭脳的に優秀なのだろうか?欄馬は劣等感を抱きながら考えた。
一応、大学受験レベルの受験勉強なら、それなりに経験してきているつもりだけれど。
それでも今の高校の教科書のレベルも知らないし、その生徒さんの勉強の履修の進行具合だってまったくわからないのだ。
それに、生徒さんの将来がかかっているのなら、軽々と承諾してしまうわけにはいかなそうであった。
それに、彼は出来得るならば、また夏美の身体になりたいという願望を引き摺っていたのだ。
それは、彼にとっての初体験であった。女性の体になりたい。ずっと昔から描いていた密なる願望なのであった。
親にも教師にも親友誰にも言えず悶々とした日々を送っていた。見ず知らずの女性ではあるが夏美になれた経験はその末にやっと叶えられた夢のような世界だった。
欄馬は、できればずっとそのままでいたかった…、そのためなら、 今まで築いた人間関係も財産も何もいらないとさえ思った。
だから、巨漢男に追われたのも警官に追われたのも、良い思い出でしかなかった。
彼はそのことを口に出したかった。だが、出すわけにも行かないということもわかっていた。
━━欄馬クン?欄馬クン?
夏美から声をかけられていたのに気づいた。少し夢を見ていたようだった。
ああ
彼は、ようやく目を上げた。
およみになっていただきまして誠にありがとうございました。




