第百五十二章〜三度目
書かせていただきます。今日も 所用があったので 学生さん遅くなっています。の分、夜中から早朝にかけて投稿させていただきましたが。楽しみいただけるなら。
トー横の脇を脇目も振らずこそこそ通り抜けると、大通りにぶつかる。 信号のある交差点まで迂回し、大通りを渡った。もう目的地まではすぐだ。人通りは疎らになってきた。どこか妖しい空気を感じる。ここに来るのは3度目だ。だが、何回来ても慣れるものではなかった。罪悪感と、惨めさと、羞恥心と最大限のスリルと━━。そんな負のハーモニーから、やがて逃れる為に精神と肉体の昇華を果たすのに、違いなかった。蘭馬はその過程にいるのかもしれなかった。
夏美の体が獰猛な男たちを振り向かせ、呼び寄せるのは簡単であった。彼の周囲には、甘い蜜の味が充満しているのだ。
「今お暇ですか?」
高校生風の若者から声が掛かった。だが、こんな若い子からお金を搾り取るなんて嫌だ。性に合ってない。
蘭馬はそう思って掌でバイバイをした。男は残念そうでもあり、そりゃそうだ、 というようでもあり何ともやりきれない思いを後に残させた。というか、未成年を誘うと別の罪に問われる可能性もあるので━━。
一箇所にとどまるのは苦手だった。ここの女たちは自分のテリトリーを主張するかのように大抵 一箇所で不動になって男好きのする餌を蒔き続けるのであった。が、蘭馬はどういうわけかそれが照れくさいというかよくわからない理由で出来ないのである。
「お嬢さん?」
中肉中背の還暦を超えていそうなオジサマから声が掛かった。蘭馬はつと立ち止まった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




