第百三十八章〜慌てる
書かせていただきました。書き次第 投稿させていただきます。ストーリーはどんどんエスカレートしていきます。お楽しみくださいませ。水だっていただけましたら幸いです。
その時であった。夏美のスマホに突然、着信メロディが流れはじめたのだ。蘭馬と夏美は思わず眼を見合わせた。着信メロディーのせいでニュースの音声は聞こえなくなった。
咄嗟に蘭馬が自分のスマホを起動して、夏美と同じアプリをタップした。
同時に夏美が通話ボタンをスワイプした。
「あい」
夏美が返事をしたようだ。
「え?」
驚いたような声を上げた。蘭馬はニュースに聞き耳を立てながら、夏美の方の会話にも神経を張り巡らせた。
「え…平井君?…ええ。勿論憶えているとも」
「平井か。何の用だって?」
蘭馬は訊いた。夏美は目で分からないと相槌を打った。
蘭馬はテレビの音声にも耳を傾けた。
ニュースキャスターが連続転落失踪事件についてです━━。
と前置きした。蘭馬は手で夏美に始まったと合図した。
夏美は、平井に、
「あなたもニュース観て。…うん……そうです……。知ってるとは思うけど…」
夏美も慌てていた。平井も焦っているようだ。
「うん……。どうしようって?知らないよ…来る?作戦会議?そうだね。それはいいかもしれない。でもここに来るまでの間にあなたが見つかってしまったら、私たちも道連れでやられちゃうのよ…」
ニュースでは、図体のでかい平井の後ろ姿がズームインして流されている。走っているようだ。ならば、伊勢丹方面からの逃走劇の映像だな。蘭馬は理解した。
「平井に言ってやれ。あなたが今写ってますよってな」
蘭馬が小声で言うと、
夏美は笑顔で応じた。
その時、である。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。お風呂に入ります 。ではまた




