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入れ替わり  作者: 孑孑(ぼうふら)
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第百三十二章〜妙案

書かせていただきます。もっと面白い展開を考えたいです。よろしくお読みになっていただけましたら幸いです。toto お金も彼女も本格的に逃亡の人生を送ることになりそうになりました。お楽しみに。

バスは殆ど降車ボタンが押されることもなく一気に終点まで着きそうだった。乗客は少なかったが、やはり乗客からの視線は怖かった。

また、誰か一人にでも気づかれたらさっきみたいになりそう━━。

恐怖した。

スマホを覗き込むフリをして顔を伏せていた。

ネットニュースを確認した。夏美のいうように蘭馬たちの噂が拡がっているのか、確かめるために。

目的の記事はなかなか見つからなかった。トップニュース というわけではないだろうか。それだけは少し良かったが、実際に記事を見てみるまでは分からない。

画面を三画面分スクロールさせたところに目的の記事らしきは見つかった。見出しは、

【転落と失踪の謎。今解き明かされるのか?】

といった大袈裟(おおげさ)なものであった。

記事本文見出し

【不可解な動きをする3人 操作線上にあがる】

最近、階段や遊具や建物から落下する事故が増えている。統計的にも今年に入ってからの転落事故は他の年度に比べても級数的に多いのだという。

ただし、それらの事故は…。

その後は蘭馬の知っているのと同じ情報であった。

ただ、重要参考人として、蘭馬、夏美、そして平井の画像があがっているという記事に、新宿御苑に向かっている3人の写真が添付されていたのだ。

これは言い逃れできない。これは間違いなく蘭馬、夏美、平井の姿であった。

彼が絶望的な顔をしている内に、バスは終点に着いた。

蘭馬は、ドアが開くと同時に走り出した。どこに行く という宛もない。 

夏美の実家だっていつ母親や、父親や、兄が記事やワイドショーの内容に気付かないとも限らないのだ。

ホテルだって もちろん危ない。

そこまで考えた時に思いついた。蘭馬のもともと住んでいたアパートだ。そこに、蘭馬の姿をした本来の夏美が住み続けているかどうか知らないけれど、出て行く時には鍵を郵便受けの中に入れておいてくれ、と頼んであったので そこら辺は抜かりなくやってくれるだろうと思った。

また乗り物に乗ると目立つので徒歩で行こうと考えたが、流石に電車に乗らないで辿り着く気にはなれなかった。



お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。

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