第九章〜ナンパ師、登場
改訂作業、ここまで進みました。御迷惑をおかけしまして誠にもうしわけございてました。宜しく御願い申し上げます!
何処かに向かうという宛があって歩いている訳ではなかった。ただ、なんとなく広い歩道を曙町方面に向けて歩いていた。
有名な大手書店前を通り過ぎ、○印も過ぎ、都内最大級の百貨店前に差し掛かろうとしていた。
夏美が横を歩きながら口を開いた。
「ねえ、ランマ君、いえ、夏美?さっきから視線が怪しいわ。視線が泳いでるわよ。どうしたの?珍しい?」
欄馬は焦ったように、すぐに答える。
「珍しいっつーか。当たり前だろ?こんな状況で街を歩くの、初めてだもの。君は平気なのかい?オレの身体使っても」
「んーん。意外に平気。あまり気にならず、しっくり来るわ。それより、ランマ君の身体、歩いて鍛えてあるのかな、こんなに歩いても全然疲れがこないの」
夏美が顔を寄せていった。
「そうか。オレの方は、なんつーか、こう・・・。感覚が新鮮というか・・・」
夏美が何故か言葉を遮った。
「なんかさ。スカートが短くて危なっかしいわ。見ていられない。言いにくいけど」
「自分で着けてきたのだろうに。オレに言われたって困るよ。まあ、でも、もっとマシな服に着替えたい思いもあるな。照れ臭いぞ」
「あなた、興奮してるでしょ?わかるわ。それはあたしの身体なのよ」
「え?あ?は?そ、それは」
その時、であった。百貨店のエントランスの脇に建つ大きな脊柱の影から、大きな黒い人影が現れたのだ。
『やあ、彼女。かわいいね。独り?』
有難う御座いました!




