表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/75

清流キハリ

 王様の別荘の横を流れる清流キハリは、澄んだ水が有名な川である。その上流にもなると、深い川底も綺麗に見える。

 

 宴が開始するまでの間、豆田達は思い思いの時間を過ごす。

 

 豆田は、コーヒーミルが我慢できないようで、倉庫の場所を聞き、探しに向かった。


 王様は川辺に簡易王座を設置し、清流キハリを眺めている。その傍には護衛するリークの姿もある。


 クロスは安全確認の為、別荘周囲を警戒しているようだ。


 やる事が何もなくヒマになったポロッポとシュガーは、川辺に移動した。


「シュガーさん。ヒマですねー」

「そうねー。でも、このヒマなのも別荘に来た感があって、素敵じゃない?」

「そういうもんですかねー。私はすぐにでも飛び立って、あそこに光る魚を食べたいですけどねー」


 ポロッポは、川底にいる魚を羽で差した。


「あ。あの魚?」

「ええ、プリプリしてて美味しそうでしょ?」

「そう? なんて言う魚?」

「あれは、アユですね!」

「へぇー。じゃー。あれは?」

「あれは、タイですね!」

「へぇー。あれ? タイって、海水魚じゃなかったかしら?」

「あれ? シュガーさん。そうですねー」


 ポロッポとシュガーは首を傾げた。


「シュガーちゃん。ポロッポ。どうしたんだい?」


 クロスが首を傾げる2人を見て、そばまでやってきた。


「あ、クロスさん。あのー。川なのに何故か海水魚がいるんです」

「へぇー。珍しいね。迷い込んだのかな?」


 クロスは川底を眺める。


「シュガー! 見てくれ! このアンティークなコーヒーミルを! 中々、素晴らしい物だ! コーヒーを淹れるのが楽しみで仕方ない」


 豆田は、倉庫からコーヒーミルを見つけ出したようだ。


「ふぉふぉふぉ。豆田くん。早速見つけたようじゃのぉー。喜んでくれて、何よりじゃ!」

「タヌキおやじの割に、良いものをくれた!」


 豆田は珍しく王様に笑顔を向けた。


「貴様! 王様に失礼じゃないか!!」

「これリーク! 今日は豆田くんに無理を言って来てもらったのじゃ、お前は黙っておれ」


 王様の眼光が鋭く光る。リークは、歯を食いしばり、怒りを抑える。

 豆田はその様子を我関せず、シュガー達のもとに歩いて行った。


「シュガー! 見てくれ! 良いコーヒーミルだ!」

「豆田まめお。目的の物を貰えたのね! 良かったわね」

「ああ。早速コーヒーを淹れる必要がある。ん? クロス。どうかしたか?」


 川底を見ながら、首を傾げるクロスの様子を見て、豆田はそう問いかけた。


「あ。まめっち。なぜか分からないんだけど、海水魚が泳いでるらしいんだ」

「ん? 川の水が海水にでもなったか?」


 クロスは、その言葉にハッとして、川の水をすくい口につけた。


「ん? 塩っぽい。まめっち! 海水みたいだ」


 その言葉を聞いた豆田は、眉間にしわを寄せた。


「クロス。BOX1を開けて、コーヒーを出してくれ」

「まめっち。どうして?」

「いいから、早く出してくれ!」

「? 分かった。BOX1オープン!」


 クロスの手元に30センチ四方の箱が出現した。

 その箱をクロスは開け、コーヒーを取り出し豆田に渡した。


「豆田まめお。どうしたの?」


 コーヒーを急に取り出した豆田を心配し、シュガーはソバに駆け寄った。


「シュガー。どうやら……」


 豆田が言葉を続けようとした瞬間、水面の一部が盛り上がりキラリと光る。


『バシャン!!』


 飛沫と共に、細長い物体がシュガーを目指し、猛スピードで飛んでくる。トビウオだ。


「危ない! コーヒーソード!」


 コーヒーカップから、『こだわりエネルギー』が浮き上がり剣になる。豆田の振り下ろす右手にすぐに収まり、斬撃を作り出す。


 コーヒーソードは飛来したトビウオを真っ二つに切り裂いた。


「まめっち! シュガーちゃん! 大丈夫?!」

「ああ。大丈夫だ。クロス。敵のようだ。警戒を!」


 クロスは、懐から銃を取り出し構える。


『バシャン!!』


 先程とは違う場所から飛び出たトビウオが王様の喉元を狙う。クロスは銃口をそちらに向け、引き金を引くが、トビウオには当たらない。

 

「王様! 危ない! パラソルシールド!」


 リークは帯刀していた剣に『こだわりエネルギー』を流しつつ、剣先を飛来するトビウオに向けた。


 剣は瞬時にカラフルな傘に変わる。

 リークはそれをすぐに開くと、素早く回転させた

。飛来したトビウオはそれに弾かれ、地面に落ちる。


「うわわわわー!!」


 王様は大きな声をあげ、その場にへたり込んだ。


「王様! ご無事ですか?」

「リークよ! 良くやった! 引き続き、ワシを守るのじゃ!」


 豆田は、その様子を横目で一瞬見るが、すぐさま視界を川辺にむける。


「クロス! 敵は水中だ!」

「だね。まめっち。どこから来るか分からないよ」


 クロスは、銃を両手で持ち、周囲を警戒する。

 豆田は、コーヒーソードを銃に持ち替えた。


「まめっち! あそこ!」


 クロスが指差した先の水面が盛り上がり、その下から短い顎ヒゲの男が顔を出した。


 ずぶ濡れの茶色いスーツを着た男は、濡れた身体を気にもせずに話は始める。


「やれやれ。私のトビウオを止めるとは、困った護衛ですね」

「お前は誰だ!」


 クロスは、拳銃を顎ヒゲの男の方に向けた。

 男は不適な笑みを浮かべた。


ご覧いただきありがとうございます!


「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新頻度あがります!


どうぞよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ