第7話 初戦闘は深夜の浜辺で
“がぉおおおおー!”
なにあれ。狼?にしてはおおきくない?
狼ってカニを食べるっけ。
ギラ
めっちゃ睨んでくるじゃん。
逃げる?死んだふり?
どうしよう、、、どうしよう!どうしよう!
アイどうしたらいい?
[そうですね。相手はシーウルフといい、海や浜辺をナワバリとする小型モンスターです。]
あれで小型なの?いや、私がカニだから大きく見えるのか。
[そして、イカ、エビ、カニなどを好みます。]
、、、何故今伝えるの?
[考えられる策は、シルさんに頼みテイムさせることです。]
(できれば起こしたくないのだけど、、。)
[あとは、戦って倒すことです。サラさんの足では逃げるのは得策ではありません。]
(でも倒せなくない?言ってる間に近づいてるし)
[相手の動きを予想します。まず突進をしてくるので左右のどちらかに避けてください。]
ほいっ
[次に水の鏡を使ってください。]
(え?)
[ハサミとハサミで重ねるように、構えてください。]
う、うん。
カシ、、、
ピュキューーン
綺麗。水の鏡ってこんなに透き通って綺麗なんだ。
しかも豪邸にあるような鏡の大きさ、、。
ってそんなことより、次どうしたらいい?
[シーウルフからスキルをコピーしてください。
1、突進
2、変化
3、引っ掻き
です。]
引っ掻きはハサミがあるからな、、、。
突進はカニだし攻撃力なさそう、、、。
、、この中から選ぶなら
(変化で!!)
ゴーーーン
鐘の、音?
やばいなんか水の鏡が濁ちゃった。
[スキルコピーに成功したためです。]
なら、、、
(スキル変化!)
ぼふん
私が変化したのは小さい頃見た絵本に出てくるドラゴン。
親との思い出の一つだ。
よしこれd
ぼふん
ささささーー
あれ逃げちゃった?
[正体はシーウルフに変化したスライムですね。
カニだと思ってた相手が急にドラゴンになって驚き、
逃げたようですね。]
そうだったんだ。
ふぅー。
、、ピコン
びっくりした。何!?
[レベルアップですね。]
倒していないよ?
[相手が逃げたり敗北宣言したりなどで経験値が溜まります。
また同族ならば経験値は溜まりません。]
なるほどね。まぁ、同族ってカニ同士で戦うことはないだろうし、
やっぱりカニってサイコーだよね。
レベルアップしたら何が起こるの?
[スキル強化や基礎体力が上がります。]
それだけ?
[それだけですが、レベルに差があるだけでも戦闘に影響があります。]
うん、まぁとりあえずレベルをMAXにすればいいんだよね?
[レベルに上限はありません。]
えええええええーー!