第6話 カニだって名前決めするんです
(で、スキルに名前をつけたらいいわけ?)
「そうですね。」
(どんな名前でも?)
「そ、そうですね。」
いや、まぁ呼びやすいのがいいけど。
あえてシルに頼んでみる?
ネーミングセンス皆無な人なら何てつけるんだろう。
うーんうーん。
まぁ、あれかな。
(AIからAをぬいてアイ!)
[分かりました。今日からサラさんをサポートします。]
うわっ、本当だったんだ、、。
(完了しましたよ、神様)
「よかったですね、シルさん以外にお友達ができて。」
(ん??)
あれ、シルのこと言ってっけ?
(シルのことを知っているのですか?)
「はい、もちろんです!あなたをずっと見ていたので。」
(怖い怖い怖い!)
ストーカーじゃん。自ら犯してる罪を暴露しちゃったよこの人。
いや、この神様。、、そういうものなのかな。
「そんなことより次のスキル説明をしますね。」
(え、そんなことなの)
私のトイレとか寝顔とか見られてるの?
でも、私はなんと言っても超絶美少女ちゃんだからね。
知らないうちに誰かから見られるなんて朝飯前、、いや怖いんだけど。
(私のプライベートライフは?)
「ごほん、水の鏡とはいわゆる相手のスキルをコピーする優れものです。
デメリットがあるかもしれませんね。うふふ。」
またかよ、、、慣れたけど。それよりも、
(デメリットってなんですか?)
「知りたい?ひ・み•つ♡」
(うわーーーーーー)
引かないわけがない、、。
あ、二重否定だ。
まぁ、頑張っても教えてくれなさそうだし諦めるか。
だってそのデメリットよりカニ鍋のスキルの方がよっぽど気になるし。
(それはいいからスキル:カニ鍋について教えてよ)
「わかりました。では、スキルカニ鍋というのは、、
って時間がきたので今回はここまで。」
(いやいやまだ時間あるでしょ、教えてくださいよ)
「この空間がもたないのよ、ごめんなさいね。」
また大事なときに、、、、、。
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う、うーん。はぁー。
“”かみさまの意地悪〜〜〜〜〜〜〜〜!!“”
スキル教えてほしかった。
どう思うアイは味方だよね?
[そうですね、わたくしの名前を考える時間を短くしていれば可能性がありましたね。
でも、わたくしは名前を真剣に考えて下さったことを光栄に思っていると思います。]
思いますってアイのことでしょ。
まぁ、そう思うなら嬉しいけれど、、。
、、ガサガサ、ガサ、ガサガサ
(誰っ!?)