第4話 カニ様による深夜徘徊
ぐぅ〜ぅ〜〜
(お腹空いた)
「サラさんもお魚食べませんか?」
(いいんですか!)
「もちろんですよ。でも、もう夜遅いですしテントを作らないと。」
(はひ、そふですね。)
でも、なんだか眠くならない。だいぶ暗くなってるのに。
(シル、今何時か分かる?)
「だいたい5時ぐらいでしょうか。」
もしかして、感覚ズレてる?
うーん。私なら11時でも余裕で起きれるのに。
「サラさんは寝ないのですか?」
(うん、今はいいかな。少し歩きまわりたいし)
「わかりました。ではお先に寝させていただきます。」
よし、今のうちに少しだけ異世界を楽しも〜♪
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そういえば神様が言ってたスキルってなんだっけ。
マジックバックだっけ、試したいな。
どうやって入れるの。
ていうか、神様結局説明してないじゃん。
困ったな。おーい、かーみさーん
聞いてますかー。
はぁ、頑張っても無理じゃん。
やっぱり、カニより人間の方がいいよ。
あれなんかまた、眠くなってきた、、。
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(はっ)
「おお。今回は起こさなくても起きましたね。」
(いや、そんなことよりカニから人間にしてくださいよ)
「さて、スキルのことでしたね。」
(また無視ですか、、)
まぁ、気になるけれど。
「まずあなたのスキルは
1、マジックバック
2、マジックハサミ
3、水の鏡
4、カニ鍋
の4種類です。」
(え、ええええええ。カニ鍋、カニ鍋?カニ鍋ーー!)
「落ち着いてください。順を追って説明します。
最初にマジックバックは誰もが持っています。」
(え、いらね。)
「ものを体内に取り込むようなものです。
しかし、あなたのは容量がありません。それが強みです。」
(なるほどね、お城でもできるんだ。)
「それは、、、あなたが本気で願えばいけるかもしれません。
多くの場合は、その入れるものの波長を感じることで出来ます。」
(波長?)
「世界にあるものはそのもの特有の波長があります。」
(へー。)よく分からない。
「兎に角、慣れれば無限にしまえる便利なスキルです。」
(うーん、まぁ試してみるよ)