第35話 カニ直伝、無限ループの解決策!!
[伝言を聞きますか?]
(もちろん。お願いアイ。)
[承知しました。
*サラです。私はルイのことで頭がいっぱいだと思う。
でも、それよりも大事で私たちは今閉じ込められている。
どう説明したらいいか分からないけど、
1日の記憶が消えて次の日また同じ行動をしているの。
だから、ルイを探しに行けないんだ。
そこで、原因を突き止めて欲しい。
きっと私ならできるはず。信じてるよ。*]
(、、、なるほど。ありがとう。)
顔をしかめながら、考えている。
しかし、腹は減りご飯に手をつけた。
=
原因を突き止めるためにサラ1人で外に出た。
(どうしようか。まず、記憶がなくなるタイミングを知らないと。
昨日は?えとー。町に入って鐘がなって宿に泊まったはず。
宿はクミンという所に泊まった。
やっぱり分からないな。)
歩きながら町に違和感がないか探した。
(昨日初めてここに来たはずなのに、迷子にならない。
うーん。サラは繰り返し過ごしているって言ってたからかな。
なら、記憶がある宿屋クミンか鐘が怪しい?
クミンが怪しいならご飯かな。
鐘が怪しいなら音を聞いたからかな。うーん。
、、、アイ私の頼みを聞いて。)
=
サラは一旦考えることはやめてルイを探す事にした。
諦めたわけではない。
4人達はルイの情報を集めるため、町を歩いていた。
「住民に聞いても何も情報ないね。」
「そうだね。何かヒントが欲しいな。」
「偽ルイ、ルイのことどれだけ知ってる?」
「またその呼び方、、、。」
「『フー』でいい?」
「え?」
「”Who“からとった。いいでしょー。」
「意味が分からないけどよっしゃー。」
「それでフーは何かルイについて知ってる?」
「なぜサラ達を置いて先に向かってた理由、とか?
残念だけど何も知らないよ。
それこそ、本人に聞いてみたら?」
(とにかく情報を集めないと。)
ゴ〜〜ン ゴ〜〜ン
太陽が沈みかけている。
「ここの名物、ドワーフが作った時計台の鐘だな。」
「ドワーフ?」
「鍛治が得意でお酒が大好きな種族ですね。」
(へ〜そんな種族があるんだ。)
[鐘がなりました。サラさん合言葉を覚えていますか?]
(なんのこと?どうしたの?)
[実は
...
とういうことです。]
(、、、なるほどね。ありがとうアイ。なら原因は時計台の鐘だね。
今日は遅いから明日調べるか。)
「とりあえず、宿屋クミンに行くか。」
「どこにあるのサラ?」
「えーと、あっちにあるはず。」
「サラはこの町に来たことあるんだ。」
3人はサラに着いて行きクミンに向かった。