第27話 旅の目的
「単刀直入に言うと、クビじゃ。」
がーん。予想的中、、、。
「料理も掃除も光一だったが、問題をおこしたからな。」
だよね。そうだと思ってた。料理も掃除も光一だよね。
[そっちなんですか。]
結局、クビに変わりないから、、、。
(分かりました)
「待て、まだ話は終わってない。」
ん?
「息子をありがとうな。」
(、、、はい)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おまえ行くのか?」
(うん、私旅に出る)
「そうか。俺も行っていいか?」
(無理だよ。セナは、王族の子なんだから)
「、、、いつか俺も連れってくれ。」
(ごめんね。セナ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(、、、ということなの)
「サラさんは行くあてはあるんですか?」
(ないけど、旅の目的は決めた。
魔王のやってることをやめさせる!!)
「いいじゃん、サラ。かっこいいよ。」
「それなら、火山の町「ジェバク」に行こうぜ。」
(うん、ルイを置いてそこに行くか。)
「なんでだよ。いいだろう、ついていっても。
ていうか、場所分かってるのか?」
(さぁ?)
「案内兼監視役の俺がいれば大丈夫だろ。」
「サラの監視は私がするから。」
「サラさんは、もう改心しましたよね?」
こ、怖い。みんな問題を起こすなという目が、、、。
(あ、ははは。)
「「「サラさん・サラ・おまえのことだよ!!」」」
う、うぅ。泣き。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「魔王様、任務に失敗しました。」
「任務失敗したの?なぁぜ、なぁぜ?」
((その言い方、、、。))
「ある者に全滅させられました。」
「、、、その者の名は?」
「五十嵐沙良というカニです。」
((苗字がある。この世界の者でないな。
しかも、カニかおもしろい。))
「分かった。そいつを見張っといて。」
「承知しました。、、、あと。」
「何〜?」
「人間が1人死にました。」
「、、、はぁ?言ったよな。」
「しかしそいつも、やられました。」
「ますます、そいつに興味をもった。」
((いつも”へにゃ〜“ってしてるのに時々怖いんだよな。))
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
綺麗な海。静かな森を背に、波の音を聞いている。
夜に抜け出して浜辺にじっと座ってる。
なんでこんなことになってるんだろう。
なんで神様は転生を?
考えても分からないな。
(人間に、地球に戻りたい)
あの、星が叶えてくれないかな。なんて、、、
明日にはジェバクに行かないと。
よし、頑張るぞ!!
「へぇ〜地球か。これは報告しないとな。」
森の方から誰かが見ており、サラには聞こえない小声で呟いた。