第16話 、、地震・雷・火事・親父。どれが怖い?
魔法はコピーできない、でも“火球”はコピーできる。
どういうこと?
[コピーする対象が違います。コピーするのは、
シイナさんのスキルである魔法サポートです。]
つまり、魔法自体は自力で覚えること?
[その通りです。
しかし、魔法サポートのスキルを使えば数十倍早く覚えることができます。]
なるほど。コピーしない選択はないね。
(スキル:水の鏡)
OK。あとは、シイナの火球を真似をしよう。
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「サラ、諦めない?」
(いや、まだ頑張る)
「そう、、、。」
誰だよ、早く覚えるって言ったのは!
全然魔法使えないよ。
[魔法は数年かけて覚えます。]
なら、今すぐできないじゃん。
あと一回やったら帰ろう。
(火球!)
カス
あー。いや、あと一回だけ。
(火球っ!!)
ドーーーン
(出せた。当たった!嬉しい〜)
「サラ!すごい一日で魔法を習得できたんだ。」
「流石です、サラさん。」
よかった。本当に魔法が使えた。
[サラさん、安心はできません。ここは草原です。]
え、もしかして。
ボォォーー
(やばい)
「どうしましょう、シイナさん。」
「兎に角、火を止めないと。“氷風“」
ヒュ〜
炎以外も使えるんだ。すげー。
「サラ、ぼけっとしない。魔法を使って消さないと。
シルは街のの人を呼んで来てっ。」
「分かりました!」
魔法がたまたま使えたけど、
(氷風っ)
カス
やっぱり。魔法が使えない。
「魔法が使えないなら、下がってて。」
っ!!
、、私、力になれていない。
どうしよう、、、。
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「ふぅ、助かったわね。シルありがとう。」
「僕より、街の人にお礼をしてください。僕なんて何もできなかったので。」
ずきんっ
私のせいだ。私が魔法を試していたから。どうしよう。
たくさんのひとに迷惑をかけてしまった。
「すみません。
この騒ぎについて、詳しく教えてくれませんか?」
(マサさん。ごめんなさい私、、、私)
「、、一旦ギルドに戻ってそこで話しましょう。」
(は、、いっ、)
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「、、、なるほど、そういう事でしたか。
薬草の件今回の件により、王様から直々手紙が届いています。」
手紙。内容は、、涙で読めない。
私が勝手にやって、私が泣くってダメだな。
[、、、内容を要約すると「処罰を与えるためお城に来てください」
と書かれてます。]
ありがとう、アイ。行かなくちゃ。
「あの、僕も一緒に行きます。」
(シル、、?)
「なら私も。サラだけ行かせるのは怖いしね。」
(シイナ、、、)




