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カニ転!!  作者: れんげ
第1章 始まりの旅
16/40

第16話 、、地震・雷・火事・親父。どれが怖い?


魔法はコピーできない、でも“火球”はコピーできる。

どういうこと?

[コピーする対象が違います。コピーするのは、

シイナさんのスキルである魔法サポートです。]

つまり、魔法自体は自力で覚えること?

[その通りです。

しかし、魔法サポートのスキルを使えば数十倍早く覚えることができます。]

なるほど。コピーしない選択はないね。

(スキル:水の鏡)

OK。あとは、シイナの火球を真似をしよう。


ーーーーーーーーーーーーーー


「サラ、諦めない?」

(いや、まだ頑張る)

「そう、、、。」

誰だよ、早く覚えるって言ったのは!

全然魔法使えないよ。

[魔法は数年かけて覚えます。]

なら、今すぐできないじゃん。

あと一回やったら帰ろう。

(火球!)


カス


あー。いや、あと一回だけ。

(火球っ!!)


ドーーーン


(出せた。当たった!嬉しい〜)

「サラ!すごい一日で魔法を習得できたんだ。」

「流石です、サラさん。」

よかった。本当に魔法が使えた。

[サラさん、安心はできません。ここは草原です。]

え、もしかして。


ボォォーー


(やばい)

「どうしましょう、シイナさん。」

「兎に角、火を止めないと。“氷風“」

ヒュ〜

炎以外も使えるんだ。すげー。

「サラ、ぼけっとしない。魔法を使って消さないと。

 シルは街のの人を呼んで来てっ。」

「分かりました!」

魔法がたまたま使えたけど、

(氷風っ)


カス


やっぱり。魔法が使えない。

「魔法が使えないなら、下がってて。」

っ!!

、、私、力になれていない。

どうしよう、、、。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふぅ、助かったわね。シルありがとう。」

「僕より、街の人にお礼をしてください。僕なんて何もできなかったので。」

ずきんっ

私のせいだ。私が魔法を試していたから。どうしよう。

たくさんのひとに迷惑をかけてしまった。

「すみません。

 この騒ぎについて、詳しく教えてくれませんか?」

(マサさん。ごめんなさい私、、、私)

「、、一旦ギルドに戻ってそこで話しましょう。」

(は、、いっ、)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「、、、なるほど、そういう事でしたか。

 薬草の件今回の件により、王様から直々手紙が届いています。」

手紙。内容は、、涙で読めない。

私が勝手にやって、私が泣くってダメだな。

[、、、内容を要約すると「処罰を与えるためお城に来てください」

と書かれてます。]

ありがとう、アイ。行かなくちゃ。

「あの、僕も一緒に行きます。」

(シル、、?)

「なら私も。サラだけ行かせるのは怖いしね。」

(シイナ、、、)



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