第10話 グゥーギュルルーは控えめに!
ドクン、ドクン
うへへへ。鼻血が止まらん。あぁ引かれてるだろうな。
グゥーギュルル、
うわ、鼻血出しながらお腹なるってやばい人っ思われてしまうよ。
[残念ながら手遅れだと思います。]
え、アイ?味方だよね?
[ここは一旦貧血と言って誤魔化すのが吉です。]
まぁそうだね、、、。
(すみませんでした、少し貧血気味でして、、)
「そうだったんですね、ならここから真っ直ぐ行くと噴水があります。
そこの近くに薬屋さんがあるので寄られるといいですよ。」
(あ、ありがとうございます)
恥ずかしいけど誤魔化せるならいいよね、、、。
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カラン
「いらっしゃい!!」
(こんにちは、鼻血止める薬ありますか?)
「嬢ちゃんもしかして薬の使い方知らないのかい?病気以外は魔法で治せるよ。
そのせいで商売があんまり上手くいってないけどね。」
確かに回復魔法があればなおせるのか。うーん。
(あ、えと、鼻血じゃなくて貧血用の薬を探していまして、、)
「あーならこれだね。一袋300用だよ。」
アイ、”用“って何?
[お金の単位ですね。1用が1円、1万用が1万円、になります。]
よかった〜。覚えやすくて、でも金持ってないや。
そうだシル!
うるうる
「?」
パチッパチッ
「あ、これでいいですよね。」
「おー君が払うのかい。てっきり嬢ちゃんかと思ってたよ。ピッタリ預かるね。
ふふ、嬢ちゃん困ったらここにおいでや。」
(ありがとうございます、また来ますね)
「はぁ、可愛いね。最近の子は薬なんて買わないからねぇ〜。」
カラン
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(シル、ごめんさっきお金を払わしてしまって)
「いや、大丈夫ですよ、このぐらい。」
(でも、お金を借りたままはいやなので返したいです)
どうしよう、稼がないと。アイ、案をちょうだい。
[この世界にはギルドがあります。そこでは金を稼ぐことができます。
薬草採取、モンスター退治、素材集めなどが主流です。]
なるほど、薬草とりならいいかも。
(ギ、ギルドに入って稼いでそしていつか返したいです。)
「ギルドていうのをご存知でしたか。なら一緒にやりませんか?」
そっか、カニなら知らないふりをしたほうが良かったか。
アイに聞いてしまったよ〜。
(いいですねそうs)
グゥーギュルルー
本日3回目。
「まず、ごはんを食べてから話しますか?」
(はい、、)
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「魔王様今のところ計画通りです。」
「わかった今行く〜。ちょっと待ってて〜。」
「、、、。港街ヴィルはすぐに私たちのものとなるでしょう。」
「油断したらダメだよ〜。あと、人間に被害なく、貿易阻止してね。」
「重々承知の上です。」(軽すぎんだろ、人間なんて数人やっても気づかないだろ。)
「、、、、今、何考えた?」
「!!えと、いや、上手くいくといいなって思いました。」
「、、。ま、いっか。でも、失敗したら、、、追放な。」
「ひぃ、わ、わわわかりましたーーーー。」
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