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黄昏学園物語  作者: 柊谷
15/15

2日目 チーム戦2

チーム戦決勝戦

勝ち進んだ2年チームに対するは、火継と久遠が組む1年チームであった


「皆さん……お待たせ致しました!これより、決勝戦を行います!」


いつもの元気なナレーターの声が響き、会場は湧き上がる

この時を待ち望んでいたかのように、両者互いに睨み合う


「遂に君たちと戦えるんだね……手加減はしない。全力で戦おう!」


大堂先がそう言い、握手を求める


「……あぁ!先輩の胸、お借りします!」


火継は物怖じせず、大堂先の手を握る

ニコッと笑うと、大堂先は久遠の方へと振り返る


「君が、東雲久遠さんだね」

「あっ、はい!今日はよろしくお願いします!」


久遠は深々と頭を下げる

「うんうん」と大堂先は頷き、こう呟いた


「弟が世話になったからね」


その言葉に、火継は驚いてしまった

久遠はなんの事やらサッパリといった表情を浮かべていた


(朱鷺の事か……!あれは久遠とは別の存在なのに)


そう思っていると、天からナレーターの声が聞こえてくる


「さて、今回のステージを発表する!今回のステージは……廃墟だ!」


そう言うと、辺りの風景が廃墟の街並みへと変わっていく

空は明るいが、廃墟を見た久遠は少し恐怖を覚えた


「障害物の多い廃墟……市街って場所が実に実践向きだね」


高杉がそう言い、火継をじっと見つめる

火継はその視線に気付かずに、辺りを見渡していた


「火継くん」


高杉が火継に声をかける

それに反応した火継は、高杉の方へと顔を向ける


「試合が始まったら、真っ先に君に会いに行くよ」


そう言って、高杉はニヤリと笑った


「それでは、試合を始めます!両チーム、準備は良いですか?」


「「「あぁ!」」」


「よーし!では、決勝戦開始ぃ!」


観客の叫びと共に、各選手たちは別々の場所へと飛ばれていった



「始まったな」


試合開始と共に、柊が浅葱にそう話しかける


「あぁ、そうだね」


浅葱は2人が映るモニターを確認し、心の内で応援していた

画面越しに走る火継、怯えながらも1歩ずつ進む久遠

不安な気持ちがここまで伝わり、観客たちも息を呑む


「……接敵した!」


柊がそう言い、画面に指をさす

画面では久遠が高杉と接敵している最中であった


「あんなか弱い子と高杉が当たったか……トラウマにならないか心配だな」


柊は前試合で行ったトドメを思い出し、久遠の心配をする


「大丈夫。それほど弱い子ではないよ、久遠は」


浅葱はそう言い、彼女達の行動を見守っていた



歩いていた久遠の前に、高杉が現れる


「あっ」

「あっ!た、高杉さん!」


久遠が驚き、能力で盾を創り出す


「待って待って!僕は高杉さんと戦うつもりは無いよ!」

「えっ?」


久遠は驚いた


「僕は火継くんと戦いたいんだよね……まだ会ってない?」

「は、はい」

「そ」


そう言って、高杉はその場から走り去っていく

しかし、数歩走った時に足を止めて振り返る


「久遠さんの相手は僕じゃなくて、後ろのこわーいお姉さんだよ。じゃあね!」

「え?」


その言葉に生唾を飲み、後ろをゆっくりと振り返る


「やぁ」


そこには大堂先鮠が立っており、既に攻撃の間合いへと入っていた


「大堂先さん……!」


咄嗟に盾を構えるが、大堂先の攻撃が少し早かった

盾をすり抜け、右ストレートが久遠の顔を正確に捉える


「あぐっ!」


クリーンヒットした久遠は後ろに吹き飛び、地面に倒れる


「また会ったね、久遠さん」


大堂先は笑い、ゆっくりと近付いてくる


「あ……に、逃げなきゃ」


目に涙を浮かべながら、久遠は必死に這って逃げ出す

しかし、その牛歩のように遅い逃走に大堂先は容易に追いつき、追撃の蹴りを入れる


「うぐっ」


久遠は再度吹き飛び、地面の上を転がる

転がり終えると、久遠は腹部を抑えその場にうずくまった


「体力測定の時、弟が世話になったね」


そう言いながら、一歩一歩近付く大堂先


「知らない……知らないよ!」


久遠はなんの事か思い出せず、叫ぶことしか出来なかった


「測定の時、弟を殺しかけたって聞いたんだけど?」

「し、知りません!そもそも……あの空間では死なないはずです」

「確かにその通り……だけど、何より弟に殺意を向けたことが許せない!」


そんな理不尽を述べながら、何度も蹴りを入れる

普段の温厚な行動とは違い、明確な怒りを持って久遠を攻撃していた


「うぅ……どうして……」


久遠は気絶せず、帰還も出来ずに

ただただ泣いているだけであった

大堂先は久遠を無理やり立ち上がらせ、襟を掴む


「私はこのチーム戦で個人的な恨みを晴らせて嬉しいよ。今頃、相方の彼も高杉にやられたんじゃないかな?」

「火継くん……っ」




(早く久遠と合流しないと!)


そう思いながら、火継は全力で駆け回っていた

チーム戦の時でも、彼女はやはり戦闘に関して消極的であった

朱鷺も現れず、火継は必死に彼女を守りながら戦い抜いていたのである


(だけど……近頃の久遠は変わりつつあった)


積極的に稽古に参加したり、自身の能力について勉強をしたりと

彼女なりに役に立とうと、頑張っていたのである


(そんな久遠に報いる為に、いち早く合流しないと)


そんな思いの中、火継は人影を見つける


「久遠か!」


火継はそう叫び、人影の方へと走り出す


「くお……」


人影の正体を見た時、火継の言葉は失われた


「やっほー火継くん!戦いに来たよ!」


そう聞こえたかと思うと、問答無用でトマホークを振りかぶる


「くっ!」


火継は間一髪で攻撃を避け、距離をとる

空ぶった高杉は武器をクルクルと回し、火継を見つめる


「うーん、最近調子悪いなぁ」


足を振ったり、腕を捻ったりと体の不調を確かめる


「高杉先輩……久遠を見かけませんでしたか?」

「ん?久遠さんならさっき会ったよ。今頃アイツと戦ってるのかなぁ」


そう考えながら、素振りをする


(冗談じゃない……最悪のケースに陥ってしまった!)


火継は焦り、何とか隙を見て逃げ出そうと高杉の様子を伺う


「うーん、なんでだろうな。今朝食べたパンの消費期限切れてたかなー?」


高杉は火継のことを気にせず、一人考え事をしていた


(今なら大丈夫!)


そう考えた火継は、能力を使い最高速で走り抜けようとする


「どこ行くの?」


高杉は火継の進路方向へと先回りしていた


(速い!しかし、もう止まれないぞ!)


火継は加速した自身を止めず、勢いのまま高杉に攻撃を仕掛ける


「うおおおお!!!」


加速された拳が、高杉の顔目掛けて打ち込まれる

しかし、高杉は体を屈めて火継の攻撃を避けた


(避けた!?)


そして、回避したと同時に掴んだ火継の頭を地面に叩きつける

ドゴンッと大きな衝撃音をたて、火継は地面に叩きつけられる


「がぁっ!」


勢いのまま後ろに吹き飛び、火継は咄嗟に起き上がる


「え……なんで生きてるの?」


高杉は引き気味に、火継を見ていた


「受身が得意でね……!」


咄嗟に頭を守った火継は、しぶとくも生き残っていた


(まずいな……早く久遠と合流しないと)


しかし、目の前には高杉紫音が立ち塞がる

生半可な攻撃では彼女を突破することすら出来ず、カウンターを受けて逆にやられてしまう可能性すらあった


(くそっ……久遠の事は、祈るしかないか)


深呼吸した後に、火継は構える


「ようやくやる気になってくれたね」


嬉しそうな高杉は武器をかまえ、火継に向かって走り出した


「今日ここで、貴女を越えて久遠の元に行く!」

「そう出来るように、本気を出してね!」


そう喜びながら、高杉はトマホークを振り下ろした



持ち上げられた久遠は苦しそうに、大堂先の手を掴んでいた


「そろそろ終わりにしようか。一撃で倒してあげる」

「……けてません」

「何?」


残る体力を振り絞り、久遠は最後の抵抗をする


「まだ、負けていません!」


泣き顔でぐしゃぐしゃな顔で、そう言い放つ久遠

彼女にまだそんな意思が残っていた事に、大堂先は少し驚いてしまった


「そのダメージで、この状況で、まだ負けていないって?」

「私はまだ帰還していません!こ、ここから……貴女を倒して火継くんと合流します!」

「……何がそこまで、アンタを動かすんだ」


ふるふると震える久遠は、自身の想いを口にする


「私は見ての通り、戦闘では役に立ちません。体力は無いし、人を傷付ける事すら怖くてたまりません……!」


「じゃあなんで出場したんだよ」と言いたげな顔で、大堂先は久遠の話を聞いている


「でも、クラスの皆さんはこんな私を……送り出してくれました!浅葱さんや火継くんと共に特訓もしました……その努力に、私は報いたいんです!」

「その結果がこれじゃあね?」


現状は大堂先が圧倒的に優勢であり、まさに勝敗が決まる1歩手前であった

ボロボロな状態の久遠がここから逆転できる手など、皆無に等しかった


「こうやるんです!」


そう叫ぶと、久遠は襟を掴む大堂先の指に思いっきり噛み付いた


「つっ!」


突然の攻撃に驚き、大堂先は手を離してしまった


「拘束は解きました……ここからが本ば」


言い終わる前に、大堂先の一撃が迫っていた

久遠はこれに反応できず、目の前まで拳が迫る


(あぁ、ここで負けてしまうんですね私……浅葱さん、火継くん。私、頑張れたかな?)


そう思い、そっと目をつぶった



『よく頑張ったな』



突如声が響いたかと思うと、大堂先の手が吹き飛んでいた

突然の出来事に、大堂先は混乱していた


(私の手?吹き飛んだ?切断された?誰に?)


目の前には満身創痍な久遠が立っている


(まさか、合流した!?)


しかし、そんな音も気配も感じない

目の前にある違和感

俯いたままの久遠

倒れずに立ち続ける久遠

聞こえた謎の声


「よぉ、学園最強」


久遠が発したとは思えない声、その主が大堂先を睨む

その瞬間、大堂先は【能力】を発動した

【能力:強奪】は視界に入った対象の力を奪い、自分の糧にする能力

対象人数は本人のキャパシティによるが、大堂先は一度に10人の相手に対して能力を発現することができた


(素早く、一撃で倒す!)


そうして、残った左拳で攻撃を行う

最速の攻撃、さらに能力で強化された拳はまさに一撃必殺であった


「学習しねぇなぁ、お前」


今度は何かに弾かれたように、血飛沫を飛ばす

ダラりと垂れ下がった左腕は破壊され、血が止めどなく流れ骨も見えていた


(ここが仮想空間でよかった……ここが現実世界なら、痛みでどうかしていたな)


誰がどう見ても使い物にならない左腕と右手

両方を欠損して大堂先も満身創痍に陥っていた

久遠が顔を上げ、大堂先を見る


「学園最強か……所詮はガキ同士の喧嘩だ。どう戦おうが、真の強者には勝てやしないんだよ」


明らかに雰囲気の変わった久遠に、大堂先は驚いていた


「お前は誰だ……?」


立っているのがやっとの大堂先が最後の質問にと、その正体を突き止めようとする


「東雲朱鷺。久遠の妹だ」


そう言って、大堂先に近付いた朱鷺はグサリと心臓に一突きする

口から血を流した大堂先は最後に一言と呟く


「やられたよ、朱鷺」


大堂先の体は塵となり、仮想空間から消えていく

ここに、久遠対大堂先の対決が決着したのである



向かい合う両者

片方は服が焦げており、もう片方は体のあちこちに切創が見られる


「ねぇ、逃げてばかりじゃつまらないよ。それとも、誰かの到着を待ってるの?」

(その通りですよ……!)


火継は久遠を信じ、耐久するべく立ち回っていた


(それにしても、そろそろ限界だぞ……!)


火継の体力も底が見えてきており、肩で息をしている


「やっぱりまだ経験が足りないよね……うん!」


そう呟いた後に、高杉が一足で間合いを詰める

火継は突然の行動に対応できず、後手に回ってしまった


「また来年、僕と戦おうね」


彼女の無慈悲な一撃が、火継を襲う

しかし、その一撃が火継に届くことは無かった


「間に合ったか?火継」

「朱鷺!」


槍を投げ、武器をはじき飛ばした朱鷺は火継と合流を果たした


「あれ?久遠さん変わった?」

「まぁな。後はお前だけだ」


高杉に指をさし、そう告げる


「そっか、大堂先の奴負けたんだ」


高杉がそう呟くと、辺りの雰囲気が一変した


「火継、離れてろ」

「え?」


そう言うと、朱鷺は火継を押し退ける

そしていつの間にか、高杉が朱鷺に襲いかかっていた

振り下ろされたトマホークを、召喚した剣で受け止めていた


「へぇ!ほんとに別人見たいだ!」

「だから俺は久遠じゃないって言ってるだろ」


高杉を弾き飛ばし、左手の剣で刺突する

しかし、高杉はそれも簡単に避けてしまう

朱鷺は武器を捨て、取り出した短機関銃で高杉を撃つ


「!?」


驚いた高杉は弾を弾きながら、近くの瓦礫へと身を隠す


「その躊躇のなさ、いいね!滾ってきたよ!」

「お前もだろ」


瓦礫に隠れながら、高杉は笑っていた


「朱鷺、大丈夫だったか?」

「俺は問題ねぇよ。心配するなら久遠にしろ」

「そうだよな……よし、終わったら労ってやるか!」

「そうしてやれ」

「話は終わったー?」


瓦礫の影から話しかける高杉


「あぁ、お前を今から倒す話をしてたんだよ」

「へぇー」


気の抜けた返事をすると、瓦礫の影からひとつの物体が飛び出てくる

細長い円形の形をした物体

火継には分からなかったが、朱鷺にはそれが何か理解出来た


「目と耳を塞げ!」


咄嗟にそう叫ぶ朱鷺

しかし、理解できなかった火継は回避行動が出来なかった


「くそっ!」


朱鷺は火継の耳を両手で塞ぎ、視界を遮るように覆いかぶさった

その直後、眩い光と共にキーンと音が鳴る


「な、なんだ?朱鷺!無事なのか!?」

「……っ!」


火継は心配の声を上げたが、朱鷺には伝わっているような見えなかった


「ラッキー!そっちに当たったね」


高杉は瓦礫を飛び越え、後ろから走って近付いてくる


「朱鷺!後ろだ!」


火継は後ろに指をさして朱鷺に教える

それを見た朱鷺は振り返り、高杉を見つける

危なげなく対処した朱鷺に、高杉は笑みを浮かべる


「耳、聞こえないんでしょ。この音は聞こえた?」


高杉がバックステップで距離を取り、朱鷺に丸い物体を放り投げる

それを見た朱鷺は驚愕した

高杉はピンを抜いた手榴弾を投げ渡したのであった

朱鷺は手榴弾をキャッチして、上へと放り投げる

2秒後、手榴弾は空中で爆発した


「……あー、やっと音が聞こえてきたぜ。小癪な真似しやがる」

「普通さ、学生が今の対処できる?」


高杉は仕留めたと思ったのか、朱鷺が帰還していない事に呆れていた


「お前、対人慣れしてるな。ここにいる学生の誰よりも」

「そのまま同じ言葉を返すねー」


明らかに戦い慣れた2人に置いていかれる火継

彼はこの戦いを見て、静観することしか出来なかった


「相手と話し合う趣味はないんでな、そろそろ終わらせるぞ」

「へぇ、私は別に構わないけど?」


そう言いつつも、高杉は飛び跳ねて一気に間合いを詰める


(これだ!この素早い動きが強いんだ!)


火継は一人戦っている間、距離を取りながら応戦しているも

この行動によって苦戦を強いられていた

どんどんと近付く高杉に対して、朱鷺は動こうとしなかった


「朱鷺!」


火継が叫ぶも、高杉は既に朱鷺の目と鼻の先だった

高杉の素早く強烈な一撃が繰り出される瞬間


ザクザクザクザクザクザクザクッ


高杉の体の内部から、無数の剣や槍といった鋭い武器が生えてくる

内側から内蔵を破壊し、皮膚を突き破り

それはまるで1輪の花のように、高杉は紅く染まり咲いてた


「召喚座標を固定した。誰か通ると発動するようにな」

「ずるいよ……」


そう言い残すと、高杉は塵となり帰還していって

残された2人

突如、朱鷺が手を上にあげた


「ど、どうしたんだ朱鷺?」

「何って、勝ったんだから勝利宣言だよ」


その行為の後、天からアナウンスが聞こえてきた


「なんとなんと、優勝したのは1年チーム!今年の1年は一味違った!」


試合に勝敗が付き、観客たちは大盛り上がりであった


「チーム戦は以上となります!午後からはお待ちかね個人戦の開幕だ、是非観戦してくれよ!」


そう聞こえると、2人は強制的に現実空間へと戻されていった



現実世界に戻ると、そこには大堂先と高杉が待っていた


「おめでとう2人とも、まさか負けるとは思わなかったよ」


大堂先が拍手を送る


「強すぎだよ朱鷺は……あんなの反則!」


高杉はそう言いながら、地団駄を踏む

火継が苦笑いしていると、久遠が起き上がる

ゴーグルを外し、辺りを見渡して状況を確認する


「あれ……みんなが戻ってる。も、もしかして負けちゃったのかな!?」

「いや、君たちの勝ちだよ」

「ひっ!だ、大堂先さん……!」


手を伸ばした大堂先に、極端に怯える久遠


「お前……あの子に何したんだよ」

「……申し訳ない」


大堂先は面目なさそうに謝る

「顔を上げてください!」と久遠は言うも、大堂先は申し訳なさそうに頭を下げ続けていた



とある部屋の一室

2人の人物が椅子に座っていた


「ねぇ聞いた?今の放送。試合が終わったみたいだよ」

「そうね……それで?作戦はいつ実行するの?」


1人の人物がそう聞くと、もう1人が答える


「決行時刻は個人戦が始まった直後。観客が最も集まっているタイミングで作戦を実行する」

「よし……楽しみだな」

「まったくだよ」


2人の笑い声が、誰もいない部屋に木霊していた

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