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お昼にしようか

 はやめにゴブリン討伐クエストを終えたので、ちょうど昼飯時に帰ってくることができた。おかげで昼飯をゆっくり食うことができる。

 昼飯何食おうかな。あ、でもあのチャーハン以外はまだ何がどういう料理なのかわからないんだった。どうしようか? 受付のお姉さんに聞こうか? 


 ちらっと、お姉さんの方を見る。

 混む時間帯なのか、お姉さんは忙しそうにバタバタしていた。


「あれじゃ、聞けそうにないな。どうしようか? ほかに聞ける人なんているか?」


 お姉さんが暇になるまで待つのも面倒だし、わざわざ列に並んでまで聞いたら怒られそうだ。

 誰か暇している人に聞いてみようか? でも、ここにごつい冒険者に聞くのはハードルが高いな。あ、そういえば、暇してる登録してる子がいたじゃないか。


 そう思いいたり、昨日冒険者登録していもらったカウンターを見てみる。

 すると、案の定暇そうに両肘をついてだらだらしているあの子を発見した。


「ごめん、昨日ぶり。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいか?」


「あ、お兄さん。調子はどう? ちゃんと駆け出し冒険者してる?」


「ああ、昨日は薬草採取クエストに、今日はゴブリンの討伐クエストを成功させてきたんだぞ。意外と頑張ってるだろ?」


 流石に昨日の今日だし覚えていてくれてたか。駆け出し冒険者としてはまずまずな戦績だろう。


「すごい!! お兄さんソロでクエスト受けただよね? 一日目でゴブリンなんて結構大胆に責めまてる。討伐クエストなんてなかなか行けるもんじゃんないよ。最初はみんなモンスターと戦うのは怖いもん」


「そうか? 褒められると悪い気はしないな。まあ、俺も生活費を稼ぐために精一杯だっただけだ。これからは仲間を作ってみたりもありなのかもな」


「冒険者に危険はつきものだからね。できるだけ一人での行動は控えたほうがいいかも。よっぽど腕に自信がある人とかじゃないとソロで活動している人はいないかな」


 そんなに珍しい存在だったのか俺は。何も意識せずにソロ行動してしまっていた。これが魂に刻まれたボッチ道と言うやつか。恐ろしいもんだ。

 いやいや、そんなことよりも俺の今の目的は昼飯を食うことだ。さっさとうまい飯屋を聞いて向かおう。


「話を戻すが、この町でうまい飯屋、おすすめはあるか? 昨日来たばっかりでどこにいったらいいのか迷ってな」


 迷っているのは本当のことだ。決して嘘を言っているわけじゃない。ただ、どこにしようかというレベルじゃなく、何が出てくるかわからないから慎重に選んでるだけだ。


「そっか、お兄さんは昨日この町に来たばっかりだって言ってたもんね。そうだ!! 私も今からお昼休憩取るから、よかったら一緒に行かない? 私のおすすめを教えてあげるよ」


「そんないいのか? 別にそこまで気を使ってくれなくてもいいんだぞ。俺だって、場所さえ教えてもらえば一人で行けるし」


「別に気を使ってるわけじゃなくて、私もお昼はいつも一人だからたまには誰かと食べるのもいいかなって。それじゃ、休憩取るって行ってくるからちょっと待ってて」


 冒険者ギルドの受付も業務の差でここまで忙しさが変わるんだな。この子はきっといつも暇をしているんだろうが、お姉さんは今見てもまだ忙しそうに冒険者たちをさばいている。あの子はまだ見習いだって言ってたからそれも関係あるのかもな。


 待つこと数分。あの子が戻ってきた。


「お待たせ、お兄さん。あ、そう言えばまだ私お兄さんに自己紹介してなかったね。一緒にご飯に行くんだからそれくらいはしておかないと。私は、レナだよ。これから、受付とかもするようになると思うからよろしくね」


 確かにこの子の名前聞いていなかったな。レナって言うんだ。日本にもいるような名前でちょっと親しみやすいかもな。


「俺はマサタカだ。呼び捨てで構わないぞ」


「そう? それじゃ、お兄さんはやめてマサタカって呼ぶね。私のこともレナって呼んでいいから」


「ああ、レナ。おすすめの昼飯期待してるからな。うまいやつを頼む」


「任せてよ。私はこれでも結構食通なんだよ。よく、一人で食べに行っては、おいしいお店をチェックしてたんだから」


 一人でってところが少し寂しい気もするが、これは期待してもよさそうだ。きっとうまい店に連れて行ってくれるはずだ。こういう場合は男で年上の俺がおごってあげるべきなのだろうか? そういった経験がないからよくわからないな。まあ、よっぽど高くなかったらおごってやろう。今日はゴブリンの討伐クエストをこなしたばかりで懐も潤ってるからな。


「任せたぞ、ちなみに俺は昨日メガトンスマッシュライスを食べてるからそこ以外で頼む。うまかったからまた行ってもいいんだけど、せっかくだし他のものも食べてみたい。流石に二日連続で行くのは飽きが来ちゃうかもしれないしな」


「きっとあのおじさんのところですよね。私もすごいおいしいと思いますが、なんせメニューがライスしかないのがちょっとね。かれこれ私が生まれるより前からライス一本で頑張ってるんだって」


「あそこはうまかった。あのうまさでライスが作れるなら、ほかの料理でもいけそうだけどな……そんなにうまくいかないってことか」


 普通にライスって言ってるけど俺の中では違和感でしかないんだよな。だってどうみたってあれはチャーハンだったし。この世界ではライスというのかもしれないが、慣れていくしかないな。これからもこういうことは起きるんだろうし。


「心配しないでも私が今日行こうと思ってたところはそこじゃないから。すっごくおいしいからマサタカも気に入ると思うよ。それじゃ、出発しようか」


「よろしく頼む」


 こうして俺はレナの案内の元おすすめの店へと向かうのだった。

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