ネットのアイドル
皆さんは、ネットに『誹謗中傷』な内容を書いたことはないですか?
現代では、問題視されつつある『誹謗中傷』問題。
私は、ネットのコメント欄を見ていつも『楽しいのだろか』と思います。
自分が書かれたら、言われたらと思わないのでしょうか?
私は、吉野 詩音最近」ネット上で少し噂になり騒がれている。
『九月六日。今日は家族でBBQマジでタンうまぁ!
皆さんは、今日何されてますか?』
『九月七日。友達の陽子とカラオケ来た〜
陽子歌うま過ぎてやばい! 』
私は、何でもない日常を投稿していた。
フォロー総数五百万人、いいね数六百万人要するに人気者。
そら、たまにアンチがいる『はぁ? 調子乗んなブスが』『うわぁー友達いるフリですか? あなたと友達になりたくない。』『友達かわいそ』なんてコメントは日常だった。
ある日、私が投稿したブログがきっかけで私の日常が崩れる。
『九月八日。今日、同級生のまことくんとお付き合いする事になりました。』ツーショット付きで投稿した。
数分後、同級生の美香からコメントが届いた。『ねぇ! どい言うつもり? 」と聞かれ「何が! 」と返した。
数時間後ブログを開くとさっきの投稿が荒れていた。
『信じていたのに最低』『見損なった』『それはいくら姫でもダメでしょ』と沢山の批判の書き込みが目に飛び込んできた。
私は、何もして居ないはず……。
書き込みの中に美香のコメントがあった『この男の人は私の彼氏なんです。詩音は浮気しました。私の彼氏を奪った最低なやつです』と書いてあった。
私は、記憶になかった。
「俺、詩音が好きなんだけど」と告白された。
知らなかった。
コメントは見る見るうちに悪口へと変化した。
『てか元から思ってたけど、こいつ可愛くないよね』
『服ダサ』『キモ、消えろ』『ブログ辞めろよ』色々書き込まれた。
彼に連絡するが繋がらない。
次第に携帯の電話が鳴り響く知らない電話だった。
家のインターフォンも沢山なった。
掲示板に住所と電話番号が載せられていた。
私は恐怖で体が震えていた。
そして、私は耐えることが出来ずに窓の外に身を投げ捨てた。
外に居たのは母だった。空中でその姿が崩れ落ちるのがわかった。
生まれ変わってもネットにはもう関わらないと決めた。
ネットは本当に怖いです
皆さんが書かない、書かれないことを望んでいます。