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5.魔法を学ぶ身分の者へ

いらっしゃい、よく来たね。ここはとある世界の酒場で語られた話の集う場所だ。勿論酒場としても機能している。ゆっくりしていってくれ。



そういえば、だな。こちらの世界では「魔法を使う者」の呼称に結構な種類があるな。魔法使い、魔女、魔法師…


俺の知る世界ではすべてひっくるめて「魔法使い」と呼ぶ。

魔法使いには2種類居て、統一基準として「魔導士」と「魔術師」が居る。というかこう訳した方がしっくりくると思う。

…何の話かって?それをこれから見せていくのさ。



では、会話を向こうの席に再現するからもう少し待ってくれ・・・

お、坊主。大事そうに抱いているそれは、そうか。お前も「書」を読む年頃か。ん?そうか、坊主。書って言ったら大体は「魔導書」のことを指すんだ。

よし、この際だからそいつを習う理由ってもんを教えてやる。…待て、いっぺんに聞くな。順番に教えてやるから。


まず、魔導書は扱うのに発音がはっきりしてないといけない。

ものを尋ねるのにはっきりしゃべらないと伝わらないのと一緒だ。

上手く出来れば魔導書は応えてくれるものさ。その時にお前の力を借りることになる。

それを介して「魔法を使う」感覚も覚えてもらうのさ。


…あぁ、そうだ。確かに魔法を使うのに魔導書が絶対必要なんてことは無い。

試行錯誤の末に魔法の感覚をつかむことも出来るな。


だが、みんなやり方を知っているわけじゃないんだよ。

試しに自分で使ってみるか?ただし、魔導書は開けちゃだめだ。さあ、やってみな


…どうやっていいのか解らないか。

その「どうやって使うのか」を導いてやるのが「魔導書」、もっと言えばそれに書いている「術文」というものなんだ。

確かに地方と文化によって言葉は違うかもしれんが、術文だけは基本構造がどれも似てるんだ。

だから知っていれば損はない。

さすがに直接のコミュニケーション手段にはリスクが高すぎるから公用語は別で学ぶ必要がある。


自動訳?あいつは細かい言い回しがまだ上手くねぇんだ、だから頼るにはまだ早いんだよ。

 

で、魔法使いはなぜ「魔導士」と「魔術師」とに分けられるのか、だな。

さっき魔導書の仕組みについて触れたのは覚えてるか。


「術文」が魔法を導き出すのだが、法則に則って術文を組まないと上手く発動しないんだ。

そいつの文法を研究し、魔法を編み出して操るのが「魔術師」だ。

魔導書が発動する魔法を体で覚え、それを自ら再現して放つのが「魔導士」だな。


まぁ、魔導士にも術文の一部を暗記してその補助を受けながら使うものもいるからかけ離れた存在、というわけではないんだよな。

…あぁ、アイツは常識で考えちゃいけねぇよ。

火炎をおこす術文唱えながら凍らせて足止めなんざよっぽど訓練しない限りできない芸当さ。

俺が奴を客を楽しませることには一人前って言ったのはそういうことだ。


話を戻すか。

「魔導士」と「魔術師」は一応それぞれの名義で統一資格があるからどっちを目指すかは決めといたほうがいいな。

俺たちオッサンどもの中には両方の資格持ってるやつが多いからまねようとする若者がいるけどな、あいつらは片方を出来るところまで昇華したからこそもう片方のノウハウがわずかながら身についているので取っているだけだな。

やりやすい方を極める方がむしろ近道ってもんだ。ちなみに俺は魔術師から取ったぜ。


…おい、お前ら聞こえてるぞ。なんだ、俺が魔術師やっちゃあいけねぇのかよ!俺にだって覚える頭は持ってて当たり前だろうが!待ちやがれ、お前らいっぺん燃やすぞ!って逃げるな、おい…

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読了! 酒場で歴史について語っていく、という形式の小説ということでどのような形になるのか気になっていましたが、語る形式の設定資料集のようなものになるとは思っていませんでした。 僕自身割と…
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