第3回 ショーシャンクの空に
「映画と私」の第1回目に、「アポロ13」とどちらを書こうかと迷った作品。
第3回はティム・ロビンスやモーガン・フリーマン出演の「ショーシャンクの空に」です。
物語は戦後間もないショーシャンク刑務所。
銀行員のアンディは妻とその愛人を殺害した容疑で逮捕・起訴。
無実を訴え続けたにも関わらず、冤罪で終身刑の判決を受けショーシャンク刑務所に投獄されてしまう。
刑務所だけあって所長や刑務官もズルやつです!
刑務官は気に入らなかったり、面倒くさくなりそうな囚人をいたぶって、最悪死に至らしめることも。
アンディ(演:ティム・ロビンス)もまたガラの悪い囚人たちに性行為を強要され、文字通り暴行を受けて生傷の絶えない日々を送る。
周囲から孤立しているアンディだったが、あらゆるスジ&コネを使って物品を取り寄せる調達係のレッドに小さなロックハンマー(趣味の鉱物=石堀りに使う)や女優のポスターを取り寄せてもらい交流するようになる。
モーガン・フリーマン演じるレッドは若い時に血の気が多く殺人事件を起こして長い刑期に服していた。度々仮出所審査を受けるも毎回出所を許可されない。
鬱屈したレッドの心もアンディとの交流で少しずつ変化していく。
ここらへんはのんびりした空気が漂って少しほっとします。
図書係の助手にしてもらったアンディは施設充実のために何度も請願書を送るようになった。
その一方、所長や刑務官たちは自分の税務処理や資産運用をアンディに任せて私腹を肥やす。
ある日、新入りの囚人トミーが仲間に入り、図書係のアンディは若いトミーの更生のために読み書きから勉強を教えて高校卒業資格まで申請してやるまでになる。
トミーはアンディの無実の手がかりとなる情報を掴んでおり、それは無罪放免への鍵だった。
ところが、所長たちは自分たちの後ろ暗い部分を知っているアンディを解放する気はなく、脱走しようとしたと理由をつけてトミーを射殺してしまい、真相は再び闇のなかに……
すでにアンディが刑に服して20年近くの月日が流れていた。
トミーの死ですべてを悟ったアンディはついに長い時間をかけて立てた計画を実行することになる。
それは、20年間服役していたショーシャンク刑務所を脱獄することだった!
ここまで書けば大体のあらましになっていると思います。でも、ラストは直に見て欲しいです。
終盤が本当に圧巻です。
アンディとレッドの絆というか友情というか…舞台が刑務所だけあって、画面に派手さはないのですが引き込まれましたぁ~。
モーガンびいきのわが家は大好きな映画なんですけど、以前知人にオススメしたら「途中で気持ち悪くなった」というご意見も。
時間的にそれほど長くないし、グロ描写もないけど刑務官や囚人同士の虐待シーンがキツいということでした。小さなお子さんがいる家族で和気あいあいで見るのも難しいかなぁ。
大人たちでゆっくり鑑賞することをオススメしたいです。
むず痒いような、清々しいラストをぜひご覧いただきたいです。
余談ですが、モーガン・フリーマンの出演作品はわりと好みがのものが多いです。
個人的には「最高の人生の見つけ方」や「コレクター」「スパイダー」等のアレックス・クロス刑事シリーズとか好きですね。コメディーっぽい作品も出演していて好きな俳優さんのひとりです。