第19回 ジュマンジ
こちらはリメイクやリニューアル作品が公開されていますが、やはり映画第一作目をオススメしたいと思います。後で知ったことですが、絵本が元ネタになっている作品です。
「ジュマンジ(日本公開1996年公開)」
じつは、リアルタイムで劇場に観に行きました。高校時代に友人に誘われたのがきっかけです。それ以前から「フック」「ミセス・ダウト」等主演のロビン・ウィリアムズの作品が好きだったので迷うことなく映画館へGO!
まずジュマンジってタイトルが謎ですよね。 じつは、問題のボードゲームの呼び名と、謎の熱帯地にある広大な密林世界を指すことが後々わかります。
出だしは1869年なんですが、ここはボードゲームがどういう形で置き去りにされたかを語るためのシーンなので細かくふれません。
物語を語るうえで必要なのは1969年から。
主人公の一人アラン・パリッシュはおそらく日本でいうところの小学校高学年で、ちょっと冴えない男の子。父親は靴製造会社の社長でなに不自由ない生活を送っているけど、ガキ大将の生徒からいじめられているのび太くん的ポジション。家では高圧的な父親への反発を押さえることができず憎まれ口をたたいてしまう……ちょうど微妙なお年頃。ゆえにガールフレンドもいます。
アランは工事現場から持ち出した謎のゲームボードを遊びに来た彼女と一緒にはじめるのですが、それが謎のジャングルとつながっていて、サラが出したコマはコウモリを呼び出し、アランは自分がサイコロを振ったことで「5か8が出るまで」ジャングルで待機という指示によりボードゲームの中に吸い込まれてしまいました。その後、サラはコウモリに襲われボードゲームを置き去りにその場を逃げ出してしまいます。
少年アランは行方不明のまま月日が流れ……26年後。
かつてアランの家だったパリッシュの屋敷に中年の女性と、二人の子どもが引っ越してきます。
ジュディとピーターは数ヶ月前に両親を交通事故で亡くし叔母に引きとられて新天地で新たな生活をはじめたのです。ところが、転校先の学校から叔母が早速呼び出しを受ける始末。
ジュディは虚言癖があるらしく何事も大袈裟に触まわり、ピーターは無口で大人と口を利こうとしません。しかし、ジュディの言っていることは嘘ではありませんでした。屋敷の地下室に感じるコウモリの気配。姉と弟はコウモリの鳴き声を聞いたのです。パリッシュ邸は、主人が息子を殺して屋敷のどこかに隠したのだと地元の人たちから噂されていました。
そんな二人が太鼓の音が鳴るボードゲームを見つけてしまいます。それが26年前にアランとサラがはじめたボードゲームだったのです。
サイコロをふり次々とジャングルの不思議な生き物が出てきてしまいます。
そしてピーターがサイコロで二の目を出したことで、ジャングルの天然素材を身にまとった中年男が現れます。彼こそが行方不明になっていたアラン・パリッシュその人だったのです! ライオンをうまくあしらってくれたアランですが、子どもたち二人がゲームに協力してくれと頼んでも首を縦に振ってくれません。
両親を探して街中をさまようアラン。時すでに遅く、彼の両親は亡くなりアダムス通りの墓地で眠っていることを知ります。
ジュマンジゲームに関わることを嫌がっていたアランですが、子どもたちの誘導で仕方なく見守ることに。ところが、26年前のゲームが途中であることに気づきます。ゲームを完了させるためには、アランと当時一緒にゲームをはじめたサラが参加しなくてはならないのです。
三人がサラの住んでいた家に向かうと、霊能者マダム・セリーナに追い返されそうになります。じつは、彼女がサラ本人だったのです。アランは一緒にゲームを終わらせようと説得。半ば強引に参加させてしまいます。しかし、ゴールまでの道のりはほど遠く……次から次へと出てくる生物。どんな動物が登場したかは作品本編をご覧になって確認してください!
私個人は謎のハンター、ヴァン・ペルトの存在っていろんな意味で大きかったのでは……と考えております。たしかアランの父親を演じる俳優ジョナサン・ハイド氏の一人二役だったはず。そこにも意味合いがあるのではと勘ぐってしまいます。警官カールも過去と未来の変遷を語るうえで存在感があると思います。
果たしてアランとサラは因縁のゲームを終わらせることができるのか? そしてジュディとピーターは……それぞれの未来を賭けたゲームを楽しんでください。




