第17回 ダイ・ハード
今回はアクション映画がいいかな~と思い立って、色々迷いました。
最近はCG技術も加わると、どこまでが生身のアクションか首を捻る作品も増えましたよね。
少し古いと言われるかもしれませんが、今回のオススメ作品は…
『ダイ・ハード』(米1988年制作、1989年日本公開)
私は、クリスマスの映画といえば、「ホームアローン」かこのシリーズを連想してしまいます。
なかで最もインパクトが強烈だった第1作目を紹介します。
これを見たときは衝撃でした。高層ビルに閉じ込められた刑事が、人質をとって立てこもる敵と戦う物語。そして主演のブルース・ウィリスは一気にスターダムに押し上げた作品でもあります。
主人公はNY市警のジョン・マクレーン刑事。
刑事としての腕はピカイチ(やりすぎな場合もあるけれど)だが、昔気質で不器用な愛情表現しかできないので妻・ホリーとの夫婦仲もぎくしゃくいている。
しかもホリーは、そのキャリアを認められてロサンゼルスの大手日系企業のナカトミ商事に採用された。子どもたちを連れてロサンゼルスに引っ越し、素直に妻の成功を祝福できなかったジョンはひとりNYで単身赴任生活を送っている。
クリスマス休暇を利用してジョンはロサンゼルスで妻の家を訪問する予定だったが、ホリーの上司であるナカトミ社長の計らいで、ナカトミ商事の社内で行われるクリスマスパーティーの招待される。
久々の再会にも関わらず、ジョンとホリーは再び仕事や生活のことで口論してしまう。
そんな最中、謎の武装集団がパーティー会場のフロアを占拠。その場にいた社員全員が人質にとられ、社長は武装集団のリーダー・ハンスにあることを要求され、拒んだがために射殺される。
ジョンはひとり貴賓室で休憩をとっていためにひとり敵の襲撃から逃れていたのだ。
電気系統、警備システムも敵に乗っ取られて成すすべもないジョンは、火災報知器を作動させるも応援を呼ぶことに失敗。
撃退した敵の一味から奪った無線機を使い警察へ助けを呼ぶがまったくとりあってもらえない。
しかし、火災報知機の一件もあるため念のために巡回にきたロス市警の警察官アルも、玄関口の担当者に成りすました敵のひとりに丸め込まれて、一度はビルから出てしまうが…なんとジョンはそのパトカーに向けて高層階から撃退した敵の死体を投げ落とし、ついでに敵がパトカーに銃撃したため事件がようやく発覚する。
これからが息を飲むアクションの連続!
語るとほとんどネタバレになってしまうので多くを書けません、ドキドキハラハラです。
物語のみどころは、人質にされた社員のなかにジョンの妻・ホリーもいること。敵のリーダー格ハンスとジョンの無線機を通じた駆け引き。無線でのやりとりといえば、ジョンと外で状況を見守るアルとの渋い会話…これは見逃せません。
ジョンはいつ殺されるかわからない状況で、アルに妻への伝言やこれまでの素直に話せなかった気持ちを吐露します。そして、そんなジョンを相手にアルも自分の置かれた実情を語るのです。
この会話のやりとりを聞いて、ラストに二人が対面するシーンを見ると…すごくうるうるしてしまいました。男同士の友情も捨てたもんじゃないよな!と思わせてくれもします。
当時この作品が公開していたころは映画にひとり(友達と一緒でも)で行ける年齢ではなかったのですが、映画ランキングとか常に上位だった記憶が残ってます。
はじめて見たのはTVロードショー。ブルース・ウィリスの吹替が初代食いしん坊ばんざいの村野武範さんだった気がします。放映するTV局や映像ソフトによって声優さんちがってたな…たしか。
エンタテイメント作品として楽しめました。
二番煎じかと思われた『ダイ・ハード2』も公開されました。私は2も大好きです!
なんだかんだ続編が3作も制作された人気シリーズです。
今さら…と言われそうですが、なんとなく見たけど流してしまったという方も再度試してみてはいかがでしょうか?