第11回 スリーメン&ベイビー
なんとか10回目を迎え、つぎの一歩という意味で私の偏った好みで選ぶ作品です。
ジャンルとしてはコメディー、でもハートフルな要素も入っていると思います。
三人の独身貴族がルームシェアするわりと高級マンション。ある日彼らの部屋のドアのまえに赤ん坊が置き去りにされていたことで生活は一変する!
『スリーメン&ベイビー』(1987年米制作)
舞台はちょうど日本ではバブルの頃でした。アメリカも羽振りのいい時代だと思いますが、物語には三人の男性、設計士(建築士だったかも)のピーター、漫画家のマイケル、俳優のジャックがマンションのワンフロア規模の部屋を借りてルームシェアをしていた。
気ままな独身貴族の生活を送る三人。
ジャックが海外の仕事のオファーで家を空けている間に、突然部屋のまえに赤ん坊が置き去りにされていました。
赤ん坊の入ったバスケットにはジャック宛の手紙が添えられており、差出人はシルビアという女性。赤ん坊はジャックと自分の娘であること、世話をするには限界なので後を頼むという内容でした。
ピーターとマイケルは手紙を読んで「いつかこんな日がくると思っていた!」と納得しました。俳優ジャックは無類の女たらし。共演者をはじめ生真面目な女性マネージャーさえ口説き落としてしまうほどのプレイボーイなので手紙の内容を否定できません。
しかし、当のジャックは遠く離れた海外へ?。
彼が帰ってくるまでピーターとマイケルは赤ん坊・メアリーの世話をすることになってしまったのです。
気ままな生活を楽しんでいた男性たちなので、子守りの方法などわかりません。後から合流したジャックと悪戦苦闘しながらメアリーとの生活を続けることになりました(ジャックが帰宅後、シルビアは共演した女優であり、彼女ともベッドをともにしたことが発覚)。
すっかり生活のペースを乱されてしまった三人ですが、メアリーへの愛情が芽生えいつしか生活の中心になっていきます。
メアリーとの生活も順調になってきたある日、再びメアリーの母親シルビアが現れます。
彼女はわが子のことを忘れることができず、メアリーを連れ戻しにやってきたのです。
三人はそんなシルビアをまえに困惑して……
ベタな結末かもしれませんが、興味を持った方は一度見てほしいです。
個人的にはほのぼのしていていいなぁと思います。そして、考えさせらる台詞もあるし。
クライマックスのあたりに、たぶんマイケルだと思ったんだけど…シルビアに言うんです。
「ボクたちは(赤ん坊の世話をするのに)3人でやっとだったのに、キミはひとりで大変だっただろう」みたいな台詞で彼女を労い同情を示すのです。
これ、男の人に見てもらいたいわ~! 聞いてもらいたいわ~! と思いました。
自分は関係ないと思っているパパさんあたりに考えてほしい。
本当に自分ひとりで子守りとかできてる?と。
既製品の離乳食をちょこっと食べさせただけで「ゴハン食べさせた」気になってるとか、オムツ替えでウン〇のときは自分でやらないとか、ぐずりだして自分であやせないときには「子どもはお母さんが一番だから」と奥さんに押しつけてしまっているとか、自分の機嫌がいいときしか子供と遊ばないとか、やっと寝ついたのに自分がかまいたいがために赤ちゃん&こどもちゃんを起こしてしまうとか…それはイクメンとは言えません。
(もちろん、男性ばかりの問題じゃないですけど、アメリカでは80年代にすでにこのテーマを扱ってるんです。日本は今現在でもこの状況から脱していない気がするのは私だけでしょうか?)
ちょっと熱く語ってしまいましたが、楽しめるホームコメディーでもあるので機会があればお試しください。
ちなみに、この作品の続編「スリーメン&リトルレディー」も制作されました。
前作から数年後、メアリーがおしゃまな女のコに成長している物語です。
二作品あわせて楽しむのもおもしろいかもしれませんよ♡




