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枯れ木が花を咲かせます  作者: 藤泉都理
六巻 向暑の曙光
83/135














 昔々のことでした。








 地球が生まれて六億年が経った頃、誰とも言葉を交わすことができず孤独に耐えかねた地球は、数千年を掛けてやっと鬼を生み出しましたが、地球が眠る時に鬼が目を覚まし、地球が目を覚ました時に鬼が眠りに就くという状況にありました。








 鬼の誕生により地球の孤独は和らぐはずでしたが、自らが生み出した鬼とさえ、言葉を交わすことは叶わなかったのです。








 寂しくて、寂しくて。寂しい。








 寂哀の感情に支配されていた地球を憐れに思ったのか。








 地球の周りに居た月と太陽は岩石に乗せて或る贈り物を渡しました。








 月は水と妖怪を。








 太陽は植物と人間と獣を。








 岩漿がんしょうで覆われていた地球には、贈り物と同時に送り込まれた岩石で大地が生まれ、岩漿を冷やして蒸発した水が雨を降らせて地を潤す海や川を生み出し、水と大地の誕生により、最初はその環境に適合できずに死滅していた植物も生き残らんと進化して何時しか根づくようになりました。








 そして落ち着いた頃に、獣を。次に人を。そして妖怪を送りました。








 植物と獣と人と妖怪が絶滅、または進化を繰り返し、数十億年の刻が経った地球は何時しか、水の惑星と謳われるほど、美しい星へと変貌したのでした。


 






 それでも、地球の心が満たされたわけではありませんでした。






 叫んで。叫んで。叫び続けて、数億年の月日が経った頃。






 漸く地球の声を聞くことができるものが現れるのでした。















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