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五
翌日の朝。洸縁は目の前に立つ希羅を目を細めて凝視していた。
「準備できたかー?」
昨晩遊里のところに泊まった修磨は、朝は一緒に行こうと朝食が済んだ頃を見計らって家に着き、玄関を開けて何時もよりもほんの少し音量の小さくしてそう告げ、希羅を一目見たが、何時もとは違う彼女の雰囲気に警戒心を強めて、足早に彼女の元へと向かい、腕を掴んだ。
「おまえ。誰だ?」
希羅の姿をしたその人物は振り返り、笑みを浮かべて修磨を見上げた。
「なずなです」
修磨は目を見開き、洸縁は額に手を添えた。




