単語帳 前編
参考文献
四字熟語活用辞典 株式会社創拓社
新版 漢語林〈二色刷〉 大修館書店
■二巻『父親修行はホスト部で!?』から。
・緑柳紅花 ホスト部の名称
柳緑花紅という四文字熟語から。
【意味】
自然のままで美しいさま。柳は若々しい緑、花はあでやかな紅であること。春の美しい例え。また、柳も花も本来のままの色をたたえている姿。物が自然のままで、少しも人の手が加えられていないこと、あるがままの世界の例え。
【一言】
ホスト部に訪れる女性はそのままの姿でいいと伝えたくてこの名前に。
逆さまにしたのはその方が読みやすいから。
(「りゅうりょくかこう」より「りょくりゅうこうか」の方が読みやすい!)
帆須徒無 ホスト部の当て字
『帆』→風を受けて船を走らせる布。
『須』→用いる。
『徒』→あだ。何の役にも立たない。むだ。むなしい。
『無』→なかれ。禁止の意味。
【意味】
⇒むなしいことを無くすために、帆を用いて走り続ける。
【一言】
この意味にするには文字数は足りませんが、こんな思いを込めてこの漢字を使用しました。
・吸血羇 妖怪
『吸』→吸う。
『血』→涙。非常な悲しみの時に、にじみ出る涙。(吸血鬼では「血液」のまま)
『羇』→旅暮らし。
【意味】
⇒涙を吸う旅暮らしの者
【一言】
吸血鬼のイメージが洞窟暮らしと言いますか。日の当たらない暗いどこかに一か所に拠点を作って住み着くというイメージがあったので、人と混在した『吸血羇』はどこにでも行ける、との願いを込めて『羇』の漢字だけ変えました。
■三巻『天と地を繋ぐは、薫雨』から。
・簷跱 守護樹
『簷』→のき。ひさし。ひさしのように物を覆って四方に垂れさがるもの
『跱』→とどまる。そなえ、たくわえ。
【意味】
⇒立ち上がる気力が湧くまで暫くは、京都の守護樹たる簷跱の傍で身を休めればいい。
【一言】
簷=ひさし=日差しを和らげるもの=身を休める為のもの。と、まぁ。こんな感じで。
竹なので、一文字は竹かんむりのある漢字が使いたくて、捜していたら「簷」の漢字に辿り着きました。何故か「えんじ」って言葉が浮かんできたんですよ。
・居易 妖怪
『居』→普段・日常・平常。すまい。おく・すえる・住まわせる
『易』→とかげ・やもり。取り換える・交換する
【意味】
⇒魂と精神を別の肉体に住まわせて日常を交換するやもり
【一言】
はい。全然単語が足りませんが、こんな感じの意味の漢字です。
素人なんで、深くは考えない。なんちゃって漢字ですから。なんちゃって。
・盤葳 『平安の雫』の本拠地
『盤』→大きな岩。わだかまる。複雑に入り組んでいる・楽しむ
『葳』→意味と言うよりも、形で。植物を意味する「くさかんむり」と威力威厳の「威」
【意味】
⇒威力の在る複雑に入り組んでいるもの(まんまです)
【一言】
陰陽師の総本山を意味する名前なので、こんな感じで。何故か「さらい」の歌が流れて来た結果、こんな漢字ができました。
・笥簪 術
『笥』→意味と形で。本当の意味は箱。形は竹を司る
『簪』→意味と竹かんむりで。意味:「人が後方を向いて口を開いた形にかたどり、隠れて言うの意味を表したが、借りて、髪に深くさして、先端が隠れてしまうかんざしの意味に用いる」
【意味】
⇒竹を司る力で籠(箱)を創り出し、結果、背を向けて物を言う
【一言】
すみません。言いたい事が伝わらないですよね。とりあえず、竹かんむりの漢字を使いたくて、さらに、かんざしの解字の説明(上)を読んでいたら、「人が後方を向いて口を開いた形」に注目してさらにさらに「あー、そっか。そう言えば、かんざしって使われたら、髪の毛の中にさすから姿は全部見えないよな~」と思って、希羅の場合は特に、本音をなかなか話さないから、ぴったりじゃんと。
……すみません。日本語の勉強をしてきます。
■四巻『向暑の曙光』から。
・忍禦 人種
『忍』→しのぶ=しなやかで、しかも強い心の意味(解字)
『禦』→災いのないように祈る・ふせぐ・強い
【意味】
⇒強いんだよ!
【一言】
「にんぎょ」の当て字を考えていたらこの二つの漢字に辿り着く。
危機的状況下に置いて、眠っていた能力を開花させた彼らには「強い」の一言しかないだろう!
生き残る力が!……そんな想いを込めての漢字です。
■五巻『泡沫の咆哮』から。
・領乂 夕映の愛矛
『領』→くび
『乂』→かる(刈る)
【意味】
首を狩る。まんまです
【一言】
この漢字(『領』)にこんな意味があったのか、とか、見た事ない漢字(『乂』)だなよし使おう。のノリで出来上がった漢字。殺がご法度な世界でそれが合法的に認められている武器(他にもいくつかある)=これだけは「領乂」=「例外」との意味も籠めて。
・白日 洸縁の氷の刃
『晴天白日』の意より転用。
【連想】
氷の刃
→『雪炎』=炎に灼かれた時同様の痛みが生じた後、雪のように儚く散る、
ような効力を持つ刃にしようと考えるも、これじゃまんまかなと思い。
→『雪冤』同音の漢字を捜していたらこれを発見。
意味は「無実の罪をすすぎ清める。晴天白日の身となる」
→無実ではないけど罪をすすぎ清める刃。うん。いいんじゃない。
→最初の漢字『雪炎』の意味に近い漢字は『白日』かなと思い、これに決定!
【一言】
うん。どっちにしろまんまかな。