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プロローグ

福祉関係は適当です。あくまでファンタジーですのでそれをスルー出来る方のみお読み下さい。

雨風が酷い昼間、私は布団で寝ていた。

雷の音さえも子守唄に聴こえるほどに、その日の私は疲れていた。


私、神無月(カンナヅキ)悠莉(ユウリ)は今年アラフォー………三十路です。はい。30歳、独身、ここ近年女子力低下の一途を辿る介護士です。


今日は夜勤明けでコンビニで買ったビールと炙りイカをツマミに朝から一杯やった後、布団で寝ていました。


安い給料だが高卒から働いていたかいあって昇給してるし、扶養家族もいない、恋人もいない、気ままなで気楽な独り暮らしは金がかからない。だからコンビニで全てが賄える。


店員に顔を覚えて欲しくなく、コンビニ6件を曜日を変えて行っているが無駄な努力だよね。もうどのコンビニでも私に『ポイントカードをお作りしますか?』とは聞いてくれなくなった。面倒で毎回断ってたからね、私。お得なんだがどうせなら全コンビニ共通のポイントカードにしてくれ。そうしたら作るよ。


そんな枯れた女のステータスポイントは介護福祉士とケアマネの資格のみ。

あとは女として全て駄目。

化粧品は既に何年前のか忘れた。勿論職場でもスッピン。スキンケアはオールインワン。服は買うが着ていない。普段着はルームウエアーです。どうせコンビニにしか行かないからね。下着も安い綿パンツにパット付きインナーだよ。


見栄はる努力を一回サボれば楽になる。楽したら全てが面倒になる。


でも仕事は別です。

自分で言うのも何ですが、かなりやります。

同僚達に『家でもやってるの?』利用者様からは『そんなに丁寧でなくてもいいよ』と言われます。その都度否定します。仕事だからですよ。私生活は乱れまくりです。


酒にタバコに栄養不足。体に悪いと理解しているから保険にはしっかり先進医療も込みの生涯保険加入済の女です。生活を改めるつもり0ですよね。


仕事と私生活は別です。


さて、どうしてこのように回想しているか疑問に思うでしょう。

答えは簡単です。


「はぁ!?」


私の目の前には王座に座る魔王。

テンプレのごとく、真っ黒マント、真っ黒中世ヨーロッパの貴族服、太股まである長い漆黒の髪、真っ赤な血の色の瞳、そして羊角。

腐女子が喜ぶ超絶美形な魔王様が美声ををもって私に再度要求する。


「前魔王陛下のどうにかしてくれ」


「はあぁぁぁぁぁあああっっっっ!!!!????」


混乱して現実逃避してたからだよっ!!




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