二の十
今度は、モンスターが出てこない。
坑道を進みながら、何の抵抗もないことに逆に俺達は不安を感じつつあった。だが、何も起こっていないのに戻るのは、逆に理由がない。
俺とリルカは黙々と、暗い坑道を潜っていく。
だが、足が止まる。
この前に魔族と会って逃げ出した地点から更に先、ついに分岐点のある場所まで来てしまったからだ。
「さて、どうするか。手分けするか?」
一応訊いてみるが、
「そういうわけにはいきません。妙ですね、相手が何も仕掛けてこないなんて」
あっさり拒否したリルカは、碧眼を光らせて思案する。
「ひょっとして、私達をおびき寄せて、今のうちに村を?」
「そこまでの脅威じゃないだろ、俺達は。俺達が村にいたところで、総戦力的にはそこまで差は無いはずだ。何よりも、あの魔族はこの坑道から出たくないはずだ」
「モンスターだけ、村に送り込んだのかもしれません」
「ココアが村中に、今警告して回ってるわけだからな、対策は取れるはずだ。準備して村人が一丸となればこの前のレベルのモンスター程度なら、返り討ちにできるだろう」
「だとしたら」
「どちらにしろ、ここはあいつの庭だ。もしも俺があいつだったら、今度は面倒なことが起きないように不意打ちをする。標的の集中力が切れた時に」
「例えば、こんな風に話をしている時、ですか」
呟いたリルカが身を屈める。
『ゴドー』
フォイルの声がするよりも先に俺ものけぞる。
四方八方から突き出た石槍が、俺とリルカの体をかすっていた。
殺気ってやつ、いざという時には感じるもんだな。
『いいぞ、成長が見える。リルカにも、お前にもだ』
嬉しそうなことで。
「かわされたか」
暗い声と共に、地面からあの魔族がぬるりと出現する。リンに斬られた指は再生している。
同時に、周囲をうごめく影の数々。
見回せば、鉄虫とゴブリンに遠巻きに囲まれている。
「まあ、いい。お前らはここで死ね。死体を晒してドワーフ共の心を折らせてもらう」
周囲のモンスターが襲ってくると同時に、地面から岩が突き出す。
「くっ」
盾で岩を防ぎつつ周囲のモンスターを切り払うリルカ。
「うおっ」
一方の俺は、身をよじって何とか両方をかわしながら、地面に倒れこむ。土魔術の追撃がくればまずいが、どうやら魔族の注意はリルカに向いているらしく、俺にはモンスターが群がってくるだけだ。
『さて、どうする』
リルカは余裕がない。土魔術を必死で盾で受けながら、モンスターを振り払うので精一杯だ。ここしかない。
「魔鎧フォイル、装着」
瞬時にフォイルを装着した俺を見て、
「やはりお前がフォ」
周囲のモンスターを全てなぎ倒して、一瞬で何か言いかけている魔族に迫る。周囲から飛んでくる石を、あえてかわさず、避けない。
石が当たる都度、鈍痛と共に体が軋む。
それでも、その甲斐あって、魔族が対応するよりも早く、俺は魔族の前に立ち、そして既に腕を振りかぶっている。
『あの布に当てるな。狙うのは頭だ』
分かっている。
返事をしている時には、既に魔族の上顎から上は俺の拳で粉砕されていた。
「解除」
それと同時に解除する。
土の魔術による邪魔がなくなったリルカが余裕を取り戻してこちらを見た時には、既に俺はただのゴドーだ。魔人フォイルじゃあない。
「ぐふぅ、危ない、危ない」
だが、予想外なことに頭の上半分がない魔族は倒れずに喋りだす。
「やはり貴様か。恐ろしい。とてもまともな手段では叶わないな。仕方ない。やりたくはないが、命は惜しい」
ずるずると魔族は土に沈み込んでいく。
くそっ。
「恐ろしいものも全て、濁流に飲み込まれて消えればよい」
完全に消えてしまう。
そして、その消え去る間際のセリフで、俺達の予想が当たってしまっていたことが分かる。
「やはりっ、水ですかっ」
群がる魔物を切り払いながらリルカが叫ぶ。正確に何が起こったのかは分かっていなくとも、さっきのセリフでどんな状況なのかは把握したのだろう。
俺のミスだ。まさか、仕留めそこなうとは。
「くっ、一体、どこに」
すぐにでも奥に進みたいリルカだが魔物達に邪魔をされる。
「俺が行く」
短くリルカに言う。
何か言おうとリルカが口を開くが、すぐにモンスターに飲まれていく。
死ぬことはないだろう。
俺は魔物達がやってくる前に、奥に走る。
『右だ』
フォイルの指示に従って、分かれ道を進む。
合ってるのか?
『水なのだろう?』
多分な。
この坑道の中に水脈があって、そこから水を汲んでるって話だった。
しかも、おそらくはただの水脈じゃあない。
『何故分かる?』
水竜が住んでるって伝説があるんだろ? その伝説が出来上がった理由はいくつか考えられるけど、実際に水脈があることと合わせて考えれば、ひとつ仮説ができる。
昔、この山からの水害で村が大きな被害を受けたのだ。
『なるほど。それが水竜の伝説に昇華されたわけか』
俺の元いた世界でも、同じようなことは多い。よく氾濫する川を整備した話が、勇者が龍を退治した話になるのはありふれたパターンと言える。
あの魔族の土の魔術なら、その水害の再現、いやそれ以上のものを起こせるかもしれない。奥深くの水脈を刺激し、水流が効率よく、勢いを殺すことなく、村に向かって吹き出るように道を作る。
『肉弾戦ではこちらを倒せないと気付いたらしい。魔族め、深く深く沈み続けている。あからさまにな。こうなれば、大体の方向は耳で分かる』
俺は分からないけど。
『敵も焦っているな。が、まずい。小細工せず、まっすぐに目的に向かって魔術で突き進んでいる。この意味が分かるか?』
準備は済んでるってことか。
『おそらく。少し魔術で刺激すれば大水害が起こるように既に仕掛けは終わっている。辿り着き次第、我々もあのモンスター共もリルカも、濁流に呑まれて死ぬ。そして濁流はそのまま村に流れ込み、村を滅ぼす』
正直、予想していた。あの山鳴りは多分その仕込みのせいだ。猶予がないな。
「魔鎧フォイル、装着」
再び魔鎧を纏うと、
で、どっちの方向だ?
『前方の左斜め下だ』
魔人の力で力任せに地面に拳を突き入れる。
轟音と共に坑道が揺れて、ぱらぱらと上から土が振ってくる。坑道が崩れないか心配になるが、ともかく一撃である程度の穴は開いた。
今の一撃で多少肩が痛いが、そんなことを言っている場合でもないか。
『それに、こうやって坑道に無理矢理に道を作ることは、多少奴の計算を乱す意味もある。水流の勢いがその分弱まるかもしれない』
あまり期待しすぎてもいけない気がするけどな。
そのまま、力任せに拳足をもって掘り進める。
これ、俺が原因で水脈を刺激するとかいうことないだろうな。
『そうなればそうなったで、魔族の企みは打ち砕くことができる。奴の計画していた完全な形での水害は防げる。ともかく、今考えるべきはあの魔族に追いつき、妨害することだ』
確かにな。しかし、あいつ、頭を砕いていたのに生きていたな。
『我も迂闊だった。奴め、急所は胴体にあるに違いない。だからこそ、あんな妙な布で胴体を包んでいたのだ』
なるほど。
全身が痛んできたころ、ようやく俺の拳が掘った先が、道と繋がる。
『この道だ。この先に、魔族が沈んできている。タッチの差で間に合う』
よし。
既に全身ばらばらになりそうだが、今解除するわけには行かない。
全力で駆ける。
よく見れば、俺が走っているのは正確には坑道ではない。坑道に比べて、周囲の岩壁が滑らかだ。ドワーフの者達が掘ったものではない。魔術で掘られたものだ。つまり。
「この先が仕掛けか」
行き止まり。明らかに周囲のものとは違う、岩壁にどうかしていない一個の大岩がある。
あれか。
「ぬうっ」
その目の前に、ずるりと上から岩壁をすり抜けて魔族が現れる。
「貴様、フォイル」
既に再生しつつある頭で、魔族が叫ぶがそれよりも早く、全速力で近づく。
上下左右から岩槍。かわさない。とにかく拳を当てる。今度は胴体だ。あの妙な布では吸収しきれないくらいの全力の一撃を。
「ぐえ」
だが、意に反して俺は岩槍に跳ね飛ばされて、その勢いのまま転がる。魔鎧が解除される。
おい、あの程度、ここまでのダメージを受けるような攻撃じゃあなかっただろう。
『お前の肉体が限界なのだ。どうしょうもない』
そう言えば、全身が痛いのを通り越して痺れたようになっている。
まずい。
魔族が手のひらを俺に向ける。
「幸運だ。住処を駄目にせずともフォイルを処分できる」
激痛。足が勝手に動いて、その場で俺は跳ねる。
背中を岩槍がかする。そのままだったら直撃だ。
フォイルか。恩に着る。
『無理をした。しばらくは両足ともまともに動かんと思え』
次の攻撃どうするんだよ。
ごろごろと転がってとりあえず魔族から距離をとる。その俺の様を、余裕からか魔族は見送ってから、
「死ね」
単純すぎる呪いの言葉と共に、手を向けてくる。
「お前がな」
俺を飛び越して壁を蹴り、一瞬でその魔族への距離を詰めたリンが、そう言う。
「はぇ?」
そして、魔族の首と突き出していた左手が飛んだ。
斬り飛ばされたのだ。
「駄目だ、首や腕を斬り飛ばしても生きてるぞ」
転がったまま俺が叫ぶのと同時に、魔族が左手を前に出しつつ岩壁に身を沈めていく。
「ちっ」
四方八方からの岩槍とつぶてを、リンはマントを翻しながら刀でさばく。
その隙に、魔族の体が完全に消える。切り落とされた頭と腕も消えている。
「ちっ」
「いや、逃げたわけじゃないはずだ。あいつはここから逃げ出せない」
「なるほど、この岩が水脈の蓋というわけか。確かに、ここから逃げては仕掛けが無駄になる」
その答えに驚く。
こいつ、知ってたのか。というより。
「どうして、ここに?」
「お前の後をつけてきた。興味があってな、お前に」
「俺に?」
足はまだまだ動かないが、他は多少マシになってきた。腹筋を使って上半身を起こす。
「まあ、それはついでだ。村が潰れるのが少々気に食わなかったから、あの魔族を斬りに来た」
何だよ、みかけによらずいいとこあるな。
「で、俺に興味って?」
「リルカ、とか言ったか」
「俺? 違うよ、ゴドーだよ」
「そういう意味じゃない。リルカとか言う勇者のことだ。お前、どうしてあの勇者についている? 魔人のお前が」
「うっ」
やっぱり、こいつにはばれてるのか。
「いや、それは」
言いかけて、俺は見る。
リンの背後の岩壁から、一部だけ、顔の右上と手だけを出している魔族を。
「見てるぞ、リン!」
俺の叫びでリンは振り向くよりも先に飛び退くが、一瞬遅く岩槍に貫かれる。
「ぐ、ぬかった」
いや、貫かれているのは、リンのマントだけだ。
「ただでさえボロボロなのに。やれやれ、買い換えるか」
呟きながら、リンは魔族に迫るが、魔族はまた壁に潜る。
「くそ、らちがあかない」
「リン、次だ」
俺は言う。
「次、頼む。奴の急所は多分胴体だ。だからあの布でカバーしてるんだ。いけるか?」
一瞬、俺とリンの視線が交差する。
「任せろ」
頷くリンの顔が強張る。
「後ろだ」
げっ。
上半身だけで振り返ると、そこには俺の背後の岩壁から頭と手を出した魔族がいる。
『まずい』
フォイルも焦る。
転がる。俺のいた位置から、岩槍。何とかかわすが、続いて四方八方から迫る岩槍はかわせない。だが。
俺を通り過ぎざま、リンがその全てを刀で叩き斬る。
斬り付けながら、恐るべき速度で魔族に迫る。
「おのれ」
罵りながら、魔族がまた壁に沈んでいく。
「魔鎧フォイル、装着」
だが、今度は俺が逃がさない。
足はまだ満足に動かないが。
「しぃっ」
俺は片腕で思い切り地面を叩いて跳ぶ。
リンを超え、魔族が消えていく壁まで。
だが、間に合わない。俺が辿り着くまでに、魔族は完全に沈みきる。
それでいい。
「がああああっ」
全身全霊で、その壁に拳を叩きつける。
爆発音にも似た音と共に、壁が弾けとび大穴が開く。衝撃で俺は逆方向に吹き飛び、壁と激突して魔鎧が解除される。
「があっ」
その穴の中には、衝撃のためにふらついて立ち尽す魔族の姿がある。そして、既にリンは魔族の正面に立っている。
「二太刀なし」
呟いたリンは、刀を最上段に担ぎ上げる。そして、
「しっ」
そこまで力を入れたようには見えない。刀の重さを利用してただ落としたかのような太刀筋。
その一撃が、まるで抵抗なく魔族の金属の布を斬り、魔族の胴体を袈裟斬りに切断した。
「ぐ、あ」
もはや、医者でも何でもない俺が見ても目の前の魔族が虫の息なのは明らかだ。
袈裟に上半身と下半身に斬り分けられた魔族は、呻きながら煙を上げ、消滅しつつある。
「おい」
リンがその傍らに屈みこみ、
「死ぬ前に聞かせろ。お前、アッティラについて何か知らないか」
「が、あ」
だが、魔族は手をあらぬ方向に伸ばしながら、ただ呻いて消えていく。
「ふん」
やがて、その姿が完全に煙となって消滅すると、詰まらなそうにリンは立ち上がり、握っている刀よりも鋭い目で俺を見る。
「お前に聞くか。お前、アッティラを知らないか?」
「いや、知らないよ。記憶喪失だし」
ますますリンの目が危険な光を帯びる。
まずい。
『足はそろそろ動くぞ』
どうも、信じてくれそうにないし、逃げるか。
「本当に知らないって、アッティラなんて」
「ならば、他の魔人の情報でもいい。教えろ。そこから辿る」
「ええー……」
俺が知っててまだ生きてるのって、上杉謙信くらいなんだけど。
「いや、質問を戻すか」
だが、答える前にリンは刀を構えて、
「いや、質問を戻すか。そもそも、どうしてお前は勇者なんぞと旅をしている? お前、何者だ?」
何者だ、と聞かれると本当にどう答えていいのか分からない。そもそも、こいつがおそらく期待しているであろう「本当の正体」なんて存在しないのに。
正直に、何となくリルカに正体を隠しながら付き合って魔王を倒す旅をしている魔人だと、そう言ってみるか?
『納得しないと思うが』
だよな。
「何故答えない? もう一度聞くぞ、お前はなにも」
びしり。
妙な、重く大きな音が聞こえて、リンの声が止まる。
一度、俺とリンで顔を見合わせてから、おそるおそるそちらの方向に顔を向ける。
例の大岩、水脈の蓋らしきものに、大きくひびが入っている。
ひょっとして、最後の魔族が手を伸ばしていたのは、この大岩に向かってか? 最後の力を振り絞って、濁流で俺達と村を道連れにしようと。
びしり、とひびが大きくなる。
同時に、山が振動しているのを感じる。例の山鳴りだ。
「くそっ、俺のミスか。阻止できなかった」
悔しげに言いながらも、俺が掘ってきた穴から、リンは一目散に逃げ出す。
助かった、が。
ど、どうする?
『魔鎧を装着して装着限界まで全力で逃げ出せば、命は助かると思うが』
でも村は滅びるんだろ。却下だ。それに、あの場所にいた俺とリルカを始末するためにこの岩を壊すつもりだったってことは、これをそのままにしていたら今あそこでモンスターと戦っているであろうリルカも死ぬ可能性が高い。
『ならばやることは一つだな。魔族が作ったこの道を素直に水が流れればまずい。ならば』
それしかないか、くそ。
『幸い、既に別の道は作ってある。あとはどうなるか、運を天に負かすのだな』
ばきり。
とうとう一際大きな音がして、岩がゆっくりと崩れていこうとする。もはや一刻の猶予もない。
俺は道具袋から一枚の葉を取り出すと、それを咥えて、
「魔鎧フォイル、装着」
装着した途端、全身が締め付けられる。今回、無茶しすぎたな。これで、最後だ。
「どっ、りゃああああああああ!」
思い切り真っ直ぐ上に向けて拳を突き上げる。轟音と共に上部が崩れ、上から大量の岩、砂が落ちてきて、俺を埋める。衝撃。魔鎧がなければ即死だ。
ともかく、これで道は塞いだ。ここで塞き止めたら、水流は上手くいけば俺が掘って降りたあの道から、あ、そういや今、あそこリンが走ってたな。まずい、助かってくれよ。
俺がそこまで考えたところで、とてつもない何かに吹き飛ばされ、意識を失う。
「もう、終わりか」
トルが、諦めたような口調で山を見上げている。
ココアの忠告で、ともかく何が起きても対処できるようにと、子どもを含めて村中の人間が全員集まり、もう村を捨てるしかないかもしれないと結論が出た、その矢先。全員解散して即荷物をまとめてから再集合。今から出発。そのタイミングで。
山が恐ろしい音で鳴り出した。
前の時の比ではない。何か恐ろしいことが起こるのだろうと、その音だけで納得させられるような山鳴りだ。
全員が恐怖に顔を凍らせて、そして、トルが呟いたのだ。
「な、何を言っているんですか」
全員を送り出してから、自分一人でも山に突っ込もうと思っていたココアは激昂する。村が終わりだなんて、そんなはずがない。リルカが救おうとしていた村が滅びるなど、あってはならない。まだ、リルカは戦っているのだから。あの、鳴いている山で。
だからそんなはずがない。
「あれ?」
と、エミリーが指を刺す。
「山から、水が」
全員がぎょっとしてエミリーの指差す方を見ると、確かに坑道の入り口の一つからちょろちょろと水が流れ出ている。
「何だ、あ」
あれは、と続けようとしたところで、宿屋の主人が固まる。
いや、彼だけではなく全員が。
どん、という世界が震えるような爆発音と共に。
「噴火した」
ぽかん、とエリクが呟く。
一角獣の山はエリクの言うように噴火しているように見える。山が振るえ、その頂上からはごうごうと噴き出ている。ただし、噴き出ているのは溶岩、マグマではなく、土石流、水だった。
全員が、唖然としてそれを見上げている。
やがて、しばらくしてから、しとしとと雨が振ってくる。晴れているというのに。そして、その雨水には砂が含まれているようだ。
だが、それでも、誰も動けない。意味が分からず、この現象をただただまだ収まっていない一角獣の山の頂上から噴出している濁流を見上げている。
「あ」
そして、しばらくして、ココアが少し間抜けな声をあげる。




