今幕は 紅い館のメイド長 で、ございます(5)
目を開けると妹様が心配そうに見下ろしている、
すいません、少し目眩が
ここまでくると違和感も不安もないわ、
ただひたすらに何かが起こるという確信しか感じられない、
皮肉な考えをしながら、私は体を起こす
妹様の手を取り足早に階段を駆け上がる
嫌な予感がします、急ぎましょう
妹様は私の言葉に少し驚いた顔をみせた
が、いつもの無表情へと戻る
お嬢様の部屋の手前で妹様が急に立ち止まる
………
怖いのだろうか、部屋に入るのを躊躇っているのが見てとれる
妹様の両手をギュッと握る
妹様、私はお嬢様のメイドであり妹様のメイドでもあります、だかはお二人がいつまでも、疎遠であられるのは私も辛いのです、しかし、私は妹様ではなく、お嬢様を支えなければなりません、今まで妹様になさってきたことも、全てただ不器用なだけだったのです、いつも妹様が出て行った後自分のした事を嘆き、情けないと言っておられました、
妹様は終始無表情ではあるが、僅かに驚き、嬉しく思っているのがわかる
約束してくれませんか?
……何を?
次の言葉を発する時に妹様が言葉を発した
私と一緒にお嬢様を支えましょう、
妹様は俯いてしまった、けれども
顔を上げると共に、小指を顔の前まで持ってきた
……ゆびきり
私は私のできる笑顔で応える
はい、
ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます、ゆびきった、
では、行きましょうか




