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今幕は 紅い館のメイド長 で、ございます(3)
妹様の部屋、何ヶ月ぶりかしら、あの日以来来てないわ…あれ、あの日に何が起こったのかしら…
さっきから調子がおかしいわ、お嬢様に相談して休暇でもいただこうかしら
こんな下らない事を考えてる暇ではないけれど、正直怖い、妹様のあの目が、出来れば、会いたくない、でも会わなければ
コンコン
ドアをノックする、
何故だろうか、その音が自分の鼓動に酷似していた気がした
…返事はない、が逆に拒否されてるわけではない、だから入ってはいけないわけではない
ガチャ、ギィィ、
凶暴だと恐れられ無知だから妬まれ迫害されて、憎悪に身を染め、そして、また凶暴だと恐れられてきた、
私だって恐い、子供の頃に何度も殺されかけた、だけど、私達は知ってる
それらは決して意図したものではなく、無知であるが故、孤独であるが故、単なる友達の欲しさ故に、起こしてしまったことなのだと
これは宿命なのだ、
この館に来た以上、お嬢様と妹様をこれ以上悲しませるわけにはいかない、
私自身が向き合っていかなければいけない
妹様、
返事はない
妹様、
さっきより少し語気を強める
……何
少しホッとした、けどここからだ
お嬢様がお呼びです
……何で?
それは…私にもわかりません
……そう、わかった
よかった、でもお嬢様はどうなさるのだろうか、さっきの頭痛も、ずっと付きまとう違和感……不安だわ




