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異世界気楽旅  作者: チョコ
2/4

力と精霊との出会い

初めて書いたのでお粗末な文かもしれませんが楽しんでくれたら幸いです。

 ん・・・?草のいい香りがするよ。今僕の耳には鳥の囀りや風の音等心地よい音が響いてくる・・・そろそろ目を開けて見て見よう

「ん?ここは・・・もう着いたのか~しかしこんな草原見たんじゃ本当に異世界に着たんだなぁと思い知らされるね」

 色々考えていると頭の中で声が響いてきた

 ”お~い、起きたか?いやー剣の出し方教え忘てたなと思ってよ”

「あ、そういえばそうだ!どうすればいいんですか?」

 ”えーとな、まず手を空にかざし『いでよ!我に宿りし剣よっ!』と大声で叫ぶんだそうしたら剣が出てくるからよ”

 は・・・・ハズイ!めっちゃはずいぞこれ!で・・・でもしょうがないよね?剣のためだもん不可抗力さ!

「お・・・オッホン!えー、『いでよっ!!我に宿りし剣よっ!!!』

 ポトッ

 ”プッアッハッハッハーーー!!!本当に言いやがったこいつ!あー腹がよじれるぜ!普通に出ろ!でよかったんだけどなちょっと意地悪したくなっちゃったんだ”

「(怒)そうなんだー!でも僕も楽しかったからいいですよっ!神様は暇なんですね~ありがとうございます」

 ”ふ・・・ふん!もっと感謝しやがれ!まぁあまり引きずっても大人気ないしな俺も悪かったしこれでお終いにしようや”

「そうですねこれからお世話になることもありそうですし変に遺恨を残すのはやめておきましょう」

 ”それじゃ俺も仮にも神だから書類仕事があるんだ、しばらく連絡できないが元気に暮らせよ”

「(なんだ。心配もしてくれるんじゃないか)わかりました。神様も頑張ってください」

 ”おう、それと俺だから普通に話せているが村とか町では気をつけろよまぁなにがとは言わないが”

「・・・?まぁわかりましたそれでわ!」

 ”じゃーなー”

 ふぅ、まぁ結局なんだったんでしょう?まぁいいですねせっかくです身体能力及び色々テストしていきましょう!

「まずは・・・軽くジャンプしてみよう。」

 少し力を入れて跳んだ・・・・飛んだ?

「ひぃっぃぃぃぃぃぃ!!!?ナニコレナニコレナニコレ高いいいい!僕は高所恐怖症なんだすよぉぉ~~~(涙)」

 そう、ジャンプしただけなのに200mほど跳んでしまったのだ。飛んだとすれば落ちるわけで・・・

「ぎゃーーーーヂヌーーーー」

 ドガーンッッ!!!

「いたーーー?くない?」

 足がちょっと痺れているだけだった

「え?え?僕こんなことできるんですか?これは・・・力制御覚えないと人の住んでる場所にいけないじゃないですか・・・」

 まぁ身体能力はこれくらいで・・・・

「次は、さっきから地面に刺さっているこの剣は・・・・なんか抜きたくないな、なんか禍々しいオーラだしてるよ・・・」

 仮にも神様が創る剣なら聖剣のような清らかな雰囲気というかオーラというか纏うべきじゃないのか?

 かれこれ10分後

「悩んでも始まらん!さぁさぁ抜いてしまえ男は度胸!」

 一気に抜いてみた。

「う・・・・うわぁぁぁぁなんだ・・・これは。」

【フッフッフ、我が所有者に成り得るか御主の魂を持って試させてもらうぞ人間ッ!】

「(クッ頭が・・・・意識も遠くな・・・てきて・・・)」

 そして意識は沈んできた



 きろ・・・お・・・おきろっ!ドスッ!

「うわっ!なんだここは!?」

 周りを見渡すとそこには何もない黒い空間がありそこに、結構歳いってるおじいさんがいた

「あ・・・あのう?おじいさんここはどこなんですか?」

【ふむ・・・魂は純粋にして潔白・・・それに一番気になるのは・・・・】

「魂・・・?き・・・気になることとはなんですか?」

【外見と言葉遣いが一致せんというところじゃのぉ・・・】

「なっ!そ・・・そんなことないですよ!!確かに顔はちょっと怖いかもしれませんが・・・それでも頑張って生きてるんです!」

【うむ、ワシを所持する者が気になったので魂を呼んでみたが意外と好青年でよかったわい、前の所持者はワシを使って世界を壊しとったからのぉ】

「こ・・・壊す?世界を?おじいさんはさっきの剣の精霊か何かなんですか?」

【ふむ。あやつから聞いてないのか?あやつはたしか”お前っ!面白いやつがきたからそいつについていけ!前のやつみたいに世界崩壊とかの野望持ってないからよ!”と言っておったのだが・・・】

「ちょっとおおおお!?何物騒なもの送りつけてるのあの神さまぁぁぁぁ!?」

【ワシが物騒じゃと・・・?ふん!!2万年前は魔王と共にこの世界で戦った魔剣じゃ若い武器にはまだ負けんわい!】

「あのぅ?今魔王とか聞こえたんですがーーー!?普通は聖剣とかじゃないのぉぉ?!めっちゃ邪悪な武器きちゃったよ!?」

【ふんっまぁよいわ、わしの武器としての性能を聞いたら御主は聖剣でも魔剣でもどっちでも良くなるぞ?】

「え・・・?そんな魔剣って聖剣に負けるイメージしかないけど実際強いの?ちょっと期待してもいいの?」

【あたりまえじゃ!おぬしがあやつに絶対折れない剣・刃こぼれしない剣を願ったのでわしを新たな存在としてわざわざ1から作り直してくれたんだぞ?あやつには感謝しとくんだな。まぁわしも2万年後の世界が興味があってこの話に乗ったんじゃが】

「え!あの神様いい加減なとこしかないと思ったけど本当は優しいんだ!ツンデレってやつだね!よくわからないけど!」

【わしもよくわからん、さて性能としてはあれだな、ワシは刃こぼれ・折れない変わりに切れ味がすこぶる悪い】

「え?何々よく聞こえなかったな剣なのに切れ味がすごく悪い?なにそれ素直にハンマーとかもった方がいいんじゃないの?!」

【そうじゃな、あやつ刀剣類は専門外じゃから頑丈にすることだけを考えてたせいで剣としての基本的な斬ることにたいして疎かになってしまったんじゃろうなぁ・・・】

「いやいや!それもはや剣とは言えないよねぇ!?もう剣じゃなくて鈍器じゃん!完全なる鈍器じゃん!僕はどうしたらいいんだ!」

【これこれ、大丈夫じゃ柄があるじゃろ?そこは普通の切れ味があるみたいでの。野菜など魔物の皮を剥がすときに使うとええ取り外しできるから簡易ナイフとして使うがいい】

「なにそれ?もはや刀身より柄の方が切れ味あるとかもう戦えないじゃないか!」

【ぬぅ、注文の多い輩じゃのぉ・・・しょうがない・・・・ん?御主一般人よりちょっと多目くらいには魔力が巡っておるんじゃな】

「魔力?そんなもの頼んでないようなぁ・・・」

【まぁ、あとは表の世界での魂きてる状態じゃから本体はそのままじゃ魔物に襲われていたら目も当てられんぞい】

「あ、そっか!それじゃありがとうございました」

【うむ、外に出たら念話で話しかけるでの】

 そこで意識は途切れた・・・

「ハッ!あれは夢じゃ・・・ん?暗いな・・・夜なのか?」

【き・・・聞こえるか御主?】

「あ、聞こえます聞こえます!」

【念話で話すのじゃこう・・・自分の心に話かける感じで・・・】

「うわ・・・わかりずらい・・・とりあえずやってみよう・・・」

 20分後

「----ツ!!(だ!どうだ!聞こえるかー)

【・・・ん?あ・・・あぁすまない寝ておったやっとできるようになったのか遅いのぉわしの若い頃は・・・以下略】

 うざいです。年寄りの自慢話とか誰得だよ誰も聞かないよ!

(それで、魔力のことを教えてもらえませんか?)

【そうじゃったそうじゃった。今わしから魔力を流すから感じてくれ・・・死ぬなよ坊主】

 すると体によく小説とかで見る熱いものが-ーーとか暖かいものがーーとかなく”痛み”が流れてきた

「!ッ!ッーーーー」

 あまりの痛さに悶絶・・・体の至るとこから皮膚が破れ血が噴出していた。全身に張り巡らされている血管が破れては再生を繰り返す・・・

 そんな中今までには感じない”異物”を確かに感じ新たに体に流れていることに気づいた

 1時間程時間が経つと体の痛みが消え始めなんとか意識が戻ってきた

「ウ・・・・ゴボッウ・・・ウ・・・ハァハァハァ・・・・」

 口からは傷は塞がり残った血が排出されるだけになった

【ぬ、よく耐えた・・・よく生き残ったの】

「ウ・・・おじいさん・・・・これは・・・はぁはぁ・・・・一体なんだった・・・・んですか?・・・・」

【それを説明するにはわしが少し前に魔王が所持していた剣というのは覚えておるか?】

 やっと痛みが和らぎ座れるとこまで回復した。

「はい、・・・聞きました。それに何か関係していることなんですか?」

【関係・・・わしは魔族の国で魔王様だけが扱える武器を作り・・・その剣がわしなんじゃよ】

 その言葉に驚き言葉を失った・・・淳の考えでは武器は個人のために作る物ではなく量産されたくさんの兵などに使うとずっと思っていたのだ

【うむ、その考えであっとるぞ、そもそも魔王様が異常だったのじゃ】

「あ・・・あれ?僕口にだしてましたっけ?」

【魔力・・・すなわちわしとお前が契約・・・この場合寄生と言った方がよいかな?したことによってある程度の考えは読み取れる・・・だが本人が意識すればわしにはわからんので安心せい】

「え!?寄生!?なんか安心できない言葉が出てきたんですけど!?それならまだ契約とかの方が外聞いいよ絶対にぃ!?」

【ふむ・・・そうか。細かいことは置いておけ話を続けるぞ?魔王様はお前が思っておる大量に生産される武器を最初は使って戦っておった。だが、魔王様は、他の魔族とは比べ物にならない程に魔力を宿していたのじゃ】

「そうなんだ?それじゃなんでやめちゃったのさ?装飾がないとか言い出したの?」

【ぬ、違うぞ。魔王様は何より機能的・実用的に使えるかを武器に追求しておられた。なので逆に他の人間の王族とかのように見かけだけの装飾剣なぞ使わなかった。】

「じゃぁなんで使うのやめたのさ?」

【話を聞いておらんのかおぬしは?まぁいい、御主は魔族が使う剣が人間の使う剣と同じに考えておるな?そこから理解せんとだめなようじゃの】

「え?普通に鉄とかを延ばして作るんじゃないの?専門じゃないから詳しいことはわからないけど」

【人間が使う武器ならば大丈夫じゃ人間は魔力はあっても剣に魔力を貯めたり剣に魔力を纏わせて戦わないからの。人間は魔法と剣を分けておる】

「あぁ~、なんか言われて見ればそんな感じする」

【うぬ、魔族の使う武器は言うなれば魔力を剣に込め剣に魔法を纏わせて戦うのがスタンダードじゃな。基本魔法は魔力を杖に通して増幅せんと大きな力は発揮せん。】

「そ・・・そうなんだ~」さっきまで現代人だった淳には頭の痛くなる話であった。

【ここまで話して人間・魔族の戦い方は理解したかの?まぁついでに他の種族も簡単に教えとくかの

 ・獣人:魔法などは使えないが筋力など全体的に人間よりも上なので肉弾戦が主になる

 ・エルフ:肉弾戦が得意でない分、魔法や弓が得意な種族じゃな。

 ・竜人族:こやつらは、おぬしの世界でいう。おーるまいてぃーとかいうやつじゃな魔法も肉弾戦もなんでもござれじゃ。】

「獣人とエルフはわかったけど竜人だけ完璧なんだね」

【だがなよく覚えておけ。竜人族は基本どちらにも味方はしない。竜人族の里で中立を宣言しとった。それは今も変わらないはずじゃ。竜の渓谷にさえ入らなければ会うことはないの】

「なるほど、わかった。なんかごめんな結局剣の話が進まないで」

【なに。おぬしはまだきたばかりじゃそれくらい容易いことよ。それでな、魔王様は魔力が桁違いに多くて剣に魔力を纏わせていたら剣が耐え切れず消滅していったのだ】

「消滅!?普通は崩れるとかじゃないのかよ!?」

【魔王様の魔力は闇・・・属性魔法ならば。溶けるなり折れるなりするんじゃが闇だけは別なのじゃ闇は消滅の特性をもっておるからの】

 淳は額に冷や汗がじわっと出るのを感じた

「そ・・・それでどうなったんだよ・・・?」

【(最初とは大違いで興味心身じゃな)それでな。魔王様の使う武器がないこれは大問題じゃ、そこでわしが作られた】

「なるほど!」

 そこで淳が納得した

【わしは、魔族が住む大陸にある一番危険で深い谷の底に生息しているグラシャラボラスのダークマターから打ち出された魔剣なのじゃ】

【その性質上契約・・・つまりさっき御主がなったように激しく痛みが伴う最悪死ぬ。だがその代償として魔王様程の魔力をいくら流し込んでも消滅しない剣が出来上がったのじゃ。これがこの剣の作られた過程・・・じゃの】

 そこまで聞いて、淳の体は見に覚えがある痛みを思い出しわかりたくないと必死に否定したが聞かざるおえなかった。

「ま・・・まってくれよ・・・さっきから聞くのが怖いと思って聞けなかったんだけど?本当は聞きたくないんだけどね?その状況さっき僕が体験したことによく似ているなぁと思ってさぁ・・・・?」

【そうじゃ、さっきわしと契約しその所有するだけの闇の魔力もあったので契約したのじゃ】

 聞きたくも無かった現実に打ちのめされた

「なんで・・・なんで神様なのに魔剣しかも魔王が持ってたっていう武器寄越すのーーーー!?しかもなに闇の魔力とかなに・・・・ますます人里に出られない理由ができたんですけど?なにこれ初っ端から詰んでるよ?」

 混乱している淳そこで迷案が思いついた

「そ・・・そうだ・・・まだ間に合う・・・フフッ・・・今の僕なら遠くに捨てられるじゃないかこんな危ない剣・・・よしさっそく捨てよう今すぐ捨てよう!」

 思ってから淳の行動は早かった。今まで生きてきて感じたことがないくらいに・・・

「さらばだおじいさん、短い間だったけど色々ありがとう。それじゃいい人に拾われてね!」

 ビュン!!

「ふぅ、これで安心だ。初っ端からのろい武器とかふざけてるよね。これならまだヒノキ棒のほうがまだマシだよアハh・・・イテテテテテテテ!!!!」

 そこで右手から激痛が走った!

【すまぬのぉ、さっき契約したといったじゃろう?いくら遠くに捨てても所有者のところに戻ってくるようになっておるんじゃ】

「あ・・・あははは・・・もう逃れられない運命なのね・・・僕は一生険しい顔と呪いの剣を背負って生きていかなければいかないのか・・・」

【じゃ・・・じゃからの?そこまで思いつめるでない。何も死ぬわけじゃないんじゃ。この剣以外装備できないという以外は制約はないんじゃから】

「う・・・うん・・・もう驚かないよ・・・この世界でもう何が起こってもそんなに取り乱したりしないと思う。」

【うぬ、吹っ切れたようじゃな。剣の細かい使い方は明日教えるでの。野宿の際はわしが結界を張っておくので安心して眠れい】

「ありがとぅ・・・今日は色々あって疲れた・・・おやすみ・・・」

 淳が眠った後

【うぬぅ、こんなに純粋な青年に過酷な運命を背負わせてしまったの・・・でものぉ、この世界では黒は死の象徴でこの青年は最初から苦労するの。わしもできるだけ助けてやるが強く生きて今はゆっくり休め・・・でわな】

 そう言い残し剣の老精霊は剣に戻っていった。

更新は二日に一回ペースで行きたいと思います

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