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『ステータス強化について』

ペ「ハロー、トラベラーズ! ご存じ解説悪魔、ペイモン様だぜ!」


ア「はろー、とらべらーず! みんなのリペアキット、アスタナちゃんだよー!」


ペ「リペアキットねぇ……ハッ! 癒し系ってか?」


ア「ふふん! からだをはってみんなをいやす、『てんし』のような『あくま』だよー!」


ペ「ていうか、結局それまだ続けるんだな」


ア「うん。このままじゃ、おわれないよ! せめて、さいごに『ん』がつくまでは!」


ペ「しりとりじゃねえから!!

 ……はぁ。まあいいや。それより結局、アンタは続き読むことにしたんだな。

 なぁ? 新米、いや、中級トラベラーさん?」


ア「あ、そうだー。わすれてたよー。……とらべらーさん、おひさしぶりー!!」


ペ「いや、もし初級編からすぐにこのページ開いてたらどうするんだよ?」


ア「じゃ、じゃあ……と、とらべらーさん、1ページぶりー!!」


ペ「それっていつもじゃねーか!!

 ……とまあ綺麗にオチがついたところで、今日のお題は『ステータス強化について』だ」


ア「わーわー。ぱちぱちぱちー!」


ペ「『装備やスキルで一時的にステータスはアップしたりする』が、『根本的にステータスを上げようと思ったらレベルアップする』しかない。

 だからステータスをどうやって上げるかより上げるとどうなるかって話がメインになる訳で、ま、こっからの説明は実質的に『能力値について』の続きみたいなもんだな」


ア「ほーほー。なるほろー」


ペ「まずは前回の復習からだな。能力値それぞれの効果は覚えてるか?」


ア「う、うんー? あ、アスタナ、『にほんご』と『がいこくご』、わかりませーん!!」


ペ「じゃあオマエ何語しゃべってんだよ!! いいか、各能力値の効果はこんなんだ!」



魔力  蓄えられる魔力量の限界。最大HPに影響。

理力  蓄えられる理力量の限界。最大MPに影響。

強化  攻撃を強くする力。物理攻撃力に影響。

耐久  攻撃に耐える力。物理防御力に影響。

俊敏  素早く動く能力。移動速度・反応速度に影響。

器用  スキルを扱う技術。スキルの成功率・成長速度に影響。

理法  理術に対する理解。理術属性スキルの威力・習得に影響。

克己  己を律する心。理術・状態異常への抵抗に影響。

操作  魔力を操作する技術。HP/MPの変換効率、無属性スキルの威力に影響。

信心  世界を受け入れる心。HPの自動回復速度、アイテムドロップ率に影響。



ア「あ! アスタナ、おもいだしたよー!」


ペ「やっとかよ! それなら……」


ア「この『のうりょくち』のかんじ、よめなかったんだ、って」


ペ「……オマエ、後で居残り補習決定な」


ア「ひーん! まただよー!」


ペ「前回は漠然としか説明しなかったが、今回は実際の数字に即して解説するぜ。

 まず、HPと魔力、それにMPと理力の関係だが、こうなっている」



HP=魔力×LV+10

MP=理力×LV÷2+5



ア「ま、また、『けいさん』…!?

 あ、アスタナ、あまりの『すとれす』でまたあたまがわれるようにわるくなっちゃうよー!!」


ペ「大丈夫! それ以上悪くなんねえから!!

 見た通り、HPもMPもレベルと関係するから、高レベルになるとより効果を発揮する能力だと言えるな」


ア「うぅぅ。『けいさん』こわい。『けいさん』こわい……」


ペ「あ、そうそう。前は言わなかったが、HPやMPと違って『DPだけはクラスや能力値に関係なく、レベルアップの度に初期値の20分の1ずつ上がり、例え転職しても下がることはない』。

 ちなみに滅多にいないが『初期DPが20以下の奴も、レベルアップの度に1ずつ上がっていく』から、レベルアップでDPが変化しない奴はいないんだ」


ア「ね、ねぇ。『きょうか』とか、『たいきゅう』も、『けいさん』あるの?」


ペ「いや、残念ながら、攻撃や防御には単純な数値以外の色々な条件や物理法則なんかが関係するから、ナイトメアの世界にはしっかりしたダメージ計算式はないんだ」


ア「つ、つまりそれって、アスタナちゃん『だいしょうり』ってこと?」


ペ「いや、勝ったかは知らんけど、説明するぞ?

 『強化を上げると素手、武器、物理スキルの威力が上がる他、重い物を持ったりすることもできるようになる』。

 ただし、攻撃速度は主に俊敏の領域だから、そこは勘違いするなよ?」


ア「しょせん『どんじゅう』な『のうきん』のための『のうりょくち』ってことだねー」


ペ「次に耐久だが、これは結構重要だ。

 たまにHPが沢山あるなら耐久は不要と勘違いしてる奴がいるみたいだが、『自分の耐久を越える強い攻撃を受けると、HPが残っていても負傷する』ことがあるから気をつけろよ」


ア「HPまんたんで『そくし』とか、わらえないねー」


ペ「俊敏は全般的な速度を上げる能力だが、これは効果が実感しにくい。

 あんまり速く動け過ぎちゃうと自分の動きについていけなくなるだろ?

 そういう部分も含めて考慮して、能力値が上がってもあまり劇的には変わらないようになってる。

 でも、確実に効果のある能力だから安心していい」


ア「いきなり『じどうしゃ』なみのそくどで歩けたら、きっとじこるもんねー」


ペ「器用は説明通り、スキルを強化する能力だな。

 盗賊系と弓使い系が高かったりするが、実は弓とは直接的には何の関係もない」


ア「ふーん。きよう高いからゆみがつよいぞー、っていってた人は『あかっぱじ』だねー」


ペ「まあ弓使い系クラスには弓をうまく使えるようになるスキルが多いから、全く関係ないワケじゃないんだけどな。

 それで次は理法と克己だが……まあ説明そのままだな」


ア「……てぬき?」


ペ「ち、ちげえよ! そ、それより、その次の操作のHP/MP変換効率アップと、信心のHP自動回復量アップには明確な計算式があるんだ」


ア「け、『けいさん』…!?」


ペ「その計算式が……これだ!」



1HP当たりの変換MP=(33+操作)÷100

1分当たりのHP自動回復量=最大HP×(100+信心)÷10000



ア「ぎゃー! あくりょうたいさん、あくりょうたいさん…!!」


ペ「……ふっ。悪は滅んだ。

 ちなみにMPからHPへの変換効率は操作と関係なく1:1。

 だから操作の値が68以上になれば、HPとMPの変換を繰り返すことでHPやMPがどんどん増えて……おや、こんな時間に誰か来たようだ。

 もしかして宅配便かな?

 ちょっと行ってくる」












ア「ちわー、アスタナでーす!」


ペ「オマエかよ!! という所で今日の復習な!」



『装備やスキルで一時的にステータスはアップしたりする』

『根本的にステータスを上げようと思ったらレベルアップする』


『DPだけはクラスや能力値に関係なく、レベルアップの度に初期値の20分の1ずつ上がり、例え転職しても下がることはない』

『初期DPが20以下の奴も、レベルアップの度に1ずつ上がっていく』


『強化を上げると素手、武器、物理スキルの威力が上がる他、重い物を持ったりすることもできるようになる』

『自分の耐久を越える強い攻撃を受けると、HPが残っていても負傷する』


HP=魔力×LV+10

MP=理力×LV÷2+5


1HP当たりの変換MP=(33+操作)÷100

1分当たりのHP自動回復量=最大HP×(100+信心)÷10000



ア「あたま、あたまいたいよ……」


ペ「ま、こんな風になっても困るから、計算式までしっかり覚える必要はないぜ?

 オマエらももう中級トラベラーなんだし、参考までに、ってとこだな。

 じゃ、アスタナも限界みたいだし、そろそろ終わるか」


ア「う、うう。それじゃ……」



ペ・ア「グッナイ、トラベラーズ! 良い悪夢を!!」


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